Jeisonの独り言

参議院選挙を前にして思うこと

2016年6月22日

選挙ほど嫌いなイベントはありません。
至る所に政治家の顔写真と名前が貼られ、うるさい街宣車が回ってます。
投票率が低くなっていると言いますがそれも当然のことで、もはや知名度合戦になってしまっています。
テレビでは自称評論家のコメンテーターたちがしばし若者の政治的無関心が悪いだとか投票に行かないのが悪いと言います。

名前を連呼するだけの選挙に一体誰が関心出てくるのでしょうか?

"こんな選挙になってしまっうのは国民が悪い"
"こんな人を選んだ国民が悪い"

定型句のようにこのようなことを言う人がいます。
確かに知名度だけで政策のことなんてよく分からずに投票してしまう人もいるでしょう。
でも知名度で選んでしまうのは国民に政策について考える時間がないからです
選挙前になるとどこもかしこもとにかく投票に行けと言う。
何も考えずに投票したらそれは知名度があるタレントに票が集まるのは当然です。
だから私は国民主権という考え方が嫌いです。
主権者が国民にあることを理由に、責任を国民に擦り付けているような気がしてなりません。
主権を持つのは国全体であり、政府はその代表だという戦前の美濃部達吉が出した学説のほうが私は納得できます。
国民主権よりも天皇機関説こそ日本に最もマッチした憲法理論だと思っています。

自称評論家のコメンテーターや大学教授は毎日、政治について考えられますが現実にはそんなことは無理でしょう。
普通の人は毎日の日常を生きるので一杯一杯。
学生時分で時間が多くある私ですら、リアルタイムでの政治の話題にはついていけません。
それに経済だとかの問題になれば極めて専門性が高くなり、いろいろ調べないと理解が追いつきません。
正しい政策を考えたくてもそれを考えるための「知識」と「時間」が圧倒的に不足しているのです
そして恐らくそれは多くの日本人に共通することなのではないでしょうか?

学校で政治について考える機会はほとんどありませんでした。
消費税の問題、少子高齢化の問題、社会保障、領土問題、防衛、憲法・・・etc
考えるべき課題は山ほどあるのに私が本格的にそのような問題に触れたのは高2になってネットをよく使うようになってからです。
今はインターネットというツールのおかげで「情報」は簡単に手に入ります。
しかしその情報を取捨選択して判断するにはやはり時間と知識が必要不可欠で私も様々なネットの情報に踊らされました
ここ数年で私の政治に対する思想はかなり変わってきています、恐らくこれからも変わっていくでしょう。

学校で政治についてほとんど何も教わっていないのに、18歳になって突然「はい選挙権あげます、政治についてちゃんと考えましょう」と言われてもどうしたらいいのか分かるわけがありません。
大人になったら忙しくなって勉強する時間はますます減っていくでしょう。
だから投票率は落ち、ただの知名度合戦になってしまうのです。

欧米では中学生のときから政治に関するディベートをします。
スイスでは民間防衛について全国民が学びます。
アメリカでは有名人の多くが支持政党を公表しています。
それだけ政治が日常に染みついているのです。

民主主義は諸刃の剣です。
愚民政治に陥ってしまう恐れもあります、ヒトラーのような独裁者を誕生させてしまう恐れもあります。
一つの政策に賛同して投票しても実質的には他の政策に賛成したことになってしまいます。
今の国会の状況は事実上自民党に全権を委任した状態だと言えるでしょう。

政治家はよく「信を問う」という言葉を使います。
これは「俺に委任してくれ」と言っているに等しいのです。
権力者に全権を委任するのを阻止するために「三権分立」という考え方があります。
日本ではこれはあまり機能していません。
例えば司法権に関して言えば、憲法裁判所が存在せず、最高裁がこの機能を担ってしまっているために業務が膨大になり、国政ではほとんど影響力がありません。
そのせいで憲法学者が出しゃばり、勝手に違憲だ違憲だと騒いでいるのです。
また議員内閣制であるために過半数をとってしまえば事実上行政権と立法権をほとんど掌握できてしまいます。
本来はイギリスのように二大政党政治やあるいはドイツような連立政権が成立して初めて議院内閣制が機能するのですが、日本は一強多弱なので強引な採決が可能になってしまいます。

結果的に日本の国政選挙は全権委任選挙になってしまっています。
そしてその政治家は官僚に任せっきりになっていますから、今の日本はある意味では官僚主権国家かもしれません。
政治家や官僚たちという個人に主権を委任してはなりません。

国民主権という考えが好きではありませんが、この状況を変えるには選挙しかないというのが民主主義の抱える大きな矛盾ですね

私は今年から選挙権を行使できるようになりました。
今までは指を咥えてみてるだけだったのが、投票所に行くという動作が加わりました。
多くの日本人が思っているように正直それで何かが変わるとは思いません。
今回の参議院選挙も恐らく自民が勝利して民進が少し後退して共産が少し躍進して、他の泡沫は泡沫のまま終わるでしょう。

日本人が政治に無関心になってしまった最大の理由は教育にあると思います。
だから私が政策で最も重視するのは教育です、教育さえしっかりしておけば今は絶望でも将来に希望が持てます。
経済や外交、防衛その他もろもろも確かに大事ですが教育ほどではないというのは現時点でたどり着いた私の考えです。

時間がなくても何よりも大事な政策を決めて、それを基に投票するのが今の日本では最善な気がします。
少なくとも何となく知名度で選ぶよりはマシでしょう…
小中高生は学校に頼らず今のうちから政治について少しでも調べておいたほうがいいかもしれません。
知識が無ければ政治家や官僚に操られるだけになってしまいます。