人を何故殺していけないのか

84774
2018-08-03 15:51:41
ID:OPL87JRc

些末な話はさておき、
あくまで「理由があってできた法律があるから殺してはいけない」は「法律」を根拠にしてるので無駄な反論です。
当然ながら法律は、その法律が適用される者たちにとって「正しい」ものであっても、決して「普遍的な真理」ではありません。
普遍的な真理ではない上に、殺人を繰り返す者や凶悪殺人を働いた者は死刑に処されるという。
また、戦争による殺人も正義とされる。
ここでは「死刑に限っては法律や国が云々…」という反論は受け付けません。(理由は先述した通りですが、どのみち「殺している」のに変わりはないで、死刑は結局人を殺しているのです)
本来ならば人間は人間を殺します。
では「法律がなければ人を殺してもいい」というのは?まあ、一般論で言えば「いけない」で片付けてしまえますが、それはあくまで先述の通り「普遍的な真理」ではないのです。

法律がなければ人を殺す

これは人の本能です。対して法は本能の抑圧です。本来人間を殺していたのに、それを法で抑圧した。それには無論プロセスもありましたが、結局そのプロセスを経ても「絶対的結果」には辿り着いてはいません。
即ち「いけない」とは断言出来ないし、誰一人として「殺してはいけない理由」を説明出来ず、またその正しさを証明出来ていないのです。
尤も正しさというのは多くの方が想像されるようなレベルのものではなく、全体的に見た「正しさ」です。
ここで…
そもそも考えてみてください。殺人罪の規定がある刑法には「殺してはならない」とは書いてありません。
人を殺した者は罰する というだけです。そこで。そもそも刑法は国からの国民に対する要求。国民からの国に対する要求たる憲法とは逆です。
国から国民に対して、人を殺したら罰する と注意しているだけであり、殺してはいけないとは書いていないのです。
故に「法律があるから人を殺してはいけない」というのは全くの間違いなのです。
法律はただ、罰するだけなのです。ここを勘違いしている方は意外にも多いものです。
例えば国民の血税を自分のためだけに使う悪徳政治家がいたとして──
その政治家を「殺してはいけない」ことはないが、「殺したら罰するぞ」と刑法は言っているのです。

では、法律を守る理由は?
「人を殺した者は罰する」という法律があるから人を殺してはいけない、というのならば法律を守らねばならないということになりますが
これもまた同じです。私に関してはただ罰されたくないだけなので、罰則がなければ今頃やりたい放題やっていることでしょう。
しかし「罰されたくない」は答えになりません。そして「理由があるから」も答えになりません。
先程言った通り、普遍的がない以上、法律を超越したものが出てくる可能性はあるわけですし
その可能性がある限り絶対的に正しいことなど法律には書かれていないことになるのです。

死刑による殺人について先で触れましたがこれはもう生産性のない制度です。
更正の余地がないという不確かな理由を付けて殺人を容認しているのですから、本当に生産性がない。
殺人を働いた者を「殺し」たところで、死人が増えるだけです。
被害者は戻ってきませんし、新たな憎しみを生みますので、全く絶対的な正義とは言えません。
即ち、殺人がいけないのであれば、死刑はあってはならないのです。
然し日本その他いくつかの国には死刑がある。これは「殺してはいけない」という主張を否定していることになります。
もし本当に殺してはいけないのならば、例外は作るべきではないでしょう。
(そもそも、突き詰めていけば死刑は更正の放棄なので正当化出来ません)
例外という言葉は曖昧であり、いつしか当然の特権となっていく。これは根拠を示すまでもなく日本でも多く見られる現象です。
(見たことがないという方はもうじき理解出来る日が来るかもしれないし来ないかもしれません)
例外というものは穴であり、やがて必要なものさえ袋から落としてしまうものです。
故に、例外を楯にして「人を殺してはいけない」を正当化することは出来ません。
人を殺してもよい…これで間違いはないでしょう。
未だかつて「人を殺してもよい」に対して反論してきた方はいませんでした。結局そうなのです。

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