嫌いの渦 好感は虚ろ

2悪魔
2018-07-10 09:39:43
ID:D0U1SjhY

称賛される行為が善行とは限らない
称賛も批判も全て 人間の尺度に基づくもの

万人が称賛する救済行為が悪行でないとは言えないし
万人に批判される殺人行為が善行である可能性もある

人が 殺人は絶対的な『悪』であると考える その根拠は法にある
だが、あくまでその善悪を問うたことはないから、その本質を咎めることはない
『殺人は法によって罰を受ける行為である』という前提なくして殺人を否定出来る者はいない
ただ、人間というのはその程度でいい
人間は絶対的な答えを得る力を持たない
故に道を誤っていながらその誤りに気付かず暴走する

神話に語られる─初めから善として生まれた存在や 悪として生まれた存在
それらとは違う。彼らは善と知りつつ行い、悪と知りつつ行うのだから

事の悪か善かを見定めるには、人間はあまりにも未熟すぎる

そうして、どちらにも転がり得るのが人間というもの
悪と定義して行おうと善で有り得るし、善と定義して行おうと悪で有り得る
何のことはない
混濁し、溶け合う。『善悪は相容れぬ存在だ』などというのは幻想に過ぎない
善悪は同じだ。揃ってこそ『正義』を生む

『正義』とはすなわち善と悪の両立でありバランス

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