葉っぱ天国で規制された男の独り言

905葉っぱ天国で規制された男
2018-11-07 20:02:35
ID:MtePKIo.

葉っぱ天国で規制された男「平成25年の4月、僕らが中学を卒業したときだね。ここ日本から遠く離れた中米コスタリカの首都サンホセで「ジェイソン・ヴィズ・ファッキンガム」という男が産まれた。彼は0歳時点で推定IQが150あり、親族から神童ともてはやされた。早熟で、しかし心優しい少年になり、小学校では友人に恵まれた。勉強が得意で周りの子どもたちや、時に大人にも教えてやった。クラスでの成績は常に上位一桁で、優秀な子どもたちと切磋琢磨し、豊富な才能を着実な努力で磨き上げていった。

18になる頃、ジェイソンは見目麗しい美青年に成長し、文武両道の日々を送っていた。全寮制の男子校であったため、同世代の女子との交流は少なかったが、校区一のハンサムとして他校にもその名は知れ渡っていた。テニスの全国大会の常連で、遠くの高校でも人気があった。寮内でも随一の美形だったが、顔で人を見ることはせず、様々な友人を持った。勤勉な性格で、平日も5時間は勉強したが、息抜きも忘れずに、友人たちと多くの有意義な時間を過ごした。テニスの他にもチェスや様々なカードゲーム、料理なんかもした。硬式テニス部、水泳部、自転車競技部を兼部し、テニスで部長、水泳で副部長を務めた。

イケメンの王道を征く彼だが、天才ゆえか、少し変わった趣味も持ち合わせていた。それが日記をつけることだ。確かに、日記をつけること自体は別に変わったことじゃない。やってる人は少なくないだろう。だが、彼は日記の量、そして内容の濃さが半端じゃなかった。1日に約40万字(普通の原稿用紙1000枚分)も書いた。内容は映画、本、音楽、有名人、政治などの評論、または人間観察の詳細な記録だった。
彼の寮の部屋には2000冊の蔵書があったが、彼の日記の総数、総文字数はそれらを遥かに凌駕していた。
彼は珍しい日記中毒者(ダイアリーホリック)だった。
歴史に名を残す者の中にもダイアリーホリックといわれる偉人、奇人が幾人いるが、せいぜい人より2、3倍日記をつけるという程度のものだった。
また、ジェイソンは恐ろしく書くのが速かった。この文章を万年筆で2、3分で書き上げられる程に。そのため、40万字を書き尽くすのに1時間を要せず、よって同級生から日記中毒を疑われることはなかった(もっとも、もっと時間をかけたところで「勉強しているのだろう」で済んでしまう話だが)。」
環奈「ちょっと失礼」
葉っぱ天国で規制された男「はい」

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