葉っぱ天国で規制された男の独り言

907葉っぱ天国で規制された男
2018-11-07 22:00:29
ID:MtePKIo.

11月7日 21時02分 都内某所

環奈「今日は学校じゃないんだ」
葉っぱ天国で規制された男「あの」
環奈「何」
葉っぱ天国で規制された男「ごめん」
環奈「何が」
葉っぱ天国で規制された男「遅れて」
環奈「うん」
葉っぱ天国で規制された男「うん」
環奈「こんなテンポ悪い会話ずっと続けんの?読んでて気持ち悪くなるでしょ」
葉っぱ天国で規制された男「せやな。ほな、さっさと始めよか」

葉っぱ天国で規制された男「っひィ…!ごっめんってっ…分っかったから、エセ関西弁やめるから!ほら、人見てるよっ」
環奈「ふしゅー」
葉っぱ天国で規制された男「(排気するな)」
葉っぱ天国で規制された男「えーと、どこまで話したかな」
環奈「ジェイソンが論文読み終わったとこまで」
葉っぱ天国で規制された男「ああ、そうだった…

ジェイソンは最も信頼を置いていた友人の一人、アウシュヴィッツに例の論文の話題を振った。アウシュヴィッツは医科大を目指す目立たない学生で、長身痩躯と深淵の如き瞳が特徴の青年だった。国立大を目指しているにも関わらず、満遍なく勉強するのは得意ではなかったが、医療関係の雑学がやたらと豊富なので、見解を伺おうと考えたのだ。ジェイソン自身も、ものの一ヶ月で近所の図書館の蔵書を全て読み切り、それを片端から記憶し、自らのデータベースにするという活動を未就学段階から継続している異常者だ。そんな彼が、医療関係という範囲内とはいえ自分以上と認めている人物である。ジェイソンは、彼との対話を日記に残している。

「アウシュヴィッツは板チョコをかじっていた。片隅のゴミ箱には銀紙が雑に投げ入れられていた。
『食べ過ぎなんじゃあないかい?』
僕が声をかけると、突然
『犬が!やかましいぞ!』
『喋り方も操作も気にくわないんだよ!くたばりやがれ!◯◯◯◯!全国大会で優秀したこともないくせに!イキリ!引きこもり!口もっこり!』
と叫んだ。
僕は半ば憤り、
『いきなりなんだい。友人に向かって』
と言った。
アウシュヴィッツはしばらく小さな板を睨みつけ、菓子をつまむ指に力を込めていたが、しばらくすると落ち着いた声で
『取り乱してすまない。かけてくれ』
と謝罪した。
僕が椅子に座るまでの短い間にも、彼はよく聞き取れないことを、もごもごと口にしていた」
環奈「あ、改行多いから引っかかるんじゃない?」
葉っぱ天国で規制された男「そうだね、一旦切ろうか」

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