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1マックスコーヒー
2018-10-14 14:27:03
ID:mZpU2zGk

プロローグ 焼け落ちる城
2017/07/03 21:40:19
プロローグ 焼け落ちる城
「さぁ早く、姫!」
手を伸ばし、炎に照らされて浮かび上がって見える少女の白い手を取る。
「でも…お城が!」
「急いで!」
躊躇う少女を急かし、騎士は駆ける。城には火が放たれ、焼け落ちるにも時間の問題。

二人は必死に駆け、漸く城の外の森へと脱出した。
「お城が…燃えてる…。焼け落ちていく…!」
少女が悲痛な声で叫び、頰を涙で濡らす。
「姫、早く。逃げなくては、追っ手が…。」
「あ…わかった。」
少女は目に焼き付けるようにもう一度城を見、騎士を振り返ると、気丈に笑った。
「行こう。…私は、大丈夫。」
「姫、手を。」
騎士の差し出した手を取り、少女は騎士に後について走り出した。


───これは、誰の記憶だったか。


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2018-10-14 14:27:56
ID:mZpU2zGk

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