葉っぱ天国で規制された男の独り言4

125葉っぱ天国で規制された男
2021-09-22 10:00:14
ID:mdYuVDmo

写真撮影の際、レンズを通して被写体のある点に焦点(ピント)(フォーカス)を合わせると,厳密にはその一点にしか焦点はあっていないが、人間の目には、その前後も焦点が合っているように見える。被写界深度とはその範囲をいう。ボケがある程度以下だと、人間の視力ではボケを判別できないことから生ずる。近視の人が、目をすぼめると、文字がはっきり見えるのと同じ原理。レンズは、絞り値を上げることで、被写界深度を広げられる。被写界深度は絞り値(F値)、レンズの焦点距離、撮影距離(被写体とカメラの間の距離)で決まる。絞り値を自由にコントロールできるカメラでは、この原理を利用し、意図的に絞りを上げることで、広い範囲に焦点の合った写真が撮影したり、逆に絞りを開けて、被写体の前方・後方をぼかしたりして、表現が可能となる。結像位置の手前よりは後方の方が、より被写界深度の範囲は広く、絞りによってその範囲は変化する。

右の二つの写真を比較してみた場合、上の写真では近くのバラにも遠くの洋館にも焦点が合っているように見え、焦点が合っている範囲が手前から奥へと広い。このような状態を「被写界深度が深い」または「パンフォーカス」という。

一方、下の写真では花の「シベ」の部分にしか焦点が合っておらず、花びらでさえ奥側と手前側はぼけている。焦点が合っている範囲が狭いのである。このような状態を「被写界深度が浅い」という。

同じ内容を指して被写体深度と言う表記が用いられることがあるが、これは誤用である。また、焦点深度は別の概念で、結像面(例えばフィルム面)側における範囲のことである。

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