窮竏はも巣ガイジを殺し歩いた。なずな、せりな、マスー君、三笠、ワッコ神、名無し達も、その他大勢も。狂ったように殺す、その姿はサイコパスとまで言われた。
ほぼ全員殺し終えたところで、包丁、剃刀、ハンマーを持って窮竏は大きなビルに入っていく。そのビルの名も「もすタワー」。トランプタワーと同じ高さ、広さのもすの自宅だ。窮竏はビルの暗証番号を難なく解き侵入し、最先端の超高速エレベーターで最上階のもすの自室に向かう。自室についたら置いてある5000万のソファに腰をかけた。そこの窓からインターネットの夜景を見下ろす。ビル内にもすの姿は見えないようだが、待ち伏せして最後にもすを殺す気か...?
と思った途端、なんと窮竏であるはずの人物は「窮竏」の顔の、窮竏でいられるマスクを剥いだ。
窮竏?「あー、あちぃ。よくありぃは年中マスクつけていられるなぁ」
窮竏としても巣ガイジを殺していた殺人鬼は窮竏ではなかった。どおりでいつもより背が低いわけだ。
窮竏?「まあ、これでやっと、ふたりきりだね。
ねぇ、ろわ•ω•」
窮竏のフリをしても巣ガイジを皆殺しにしていたもすは、血まみれの包丁、剃刀、ハンマーを拭きながら、振り向かずに後ろで首輪、足枷で繋いでいるろわに話しかけた。
なるほど、そりゃあもすなら自宅の暗証番号はわかるだろう。なによりサイコパスなのも頷ける。
もす「俺、頑張ったよ。ろわとふたりきりになるためにさ、ましろもありぃも珊瑚もまりあんも人参も他のみんなも殺してきたんだよ。褒めて、ナデナデして•ω•」
振り返ったが、そこにろわの姿はなぜかなかった。最愛の人が行方不明になり取り乱す。
もす「ろわ...!?!?なんで!?!?ちゃんと逃げられないように縛っておいたのに...!!!!!」
???「黙れ!!!!!ふざけるのも大概にしろ!!!!!!」
何者かの声がもすの自室に響いた。
もす「窮竏!!俺のろわを攫ったのか!?どこにやったんだよ!!」
もすは発狂した。謎の声の主は、本物の窮竏だったのだ。
なんと窮竏は息を潜めてもすの背後を付いていき、コッソリ侵入していたのだ。
窮竏は恐怖で震えるろわを抱きかかえ、暖炉の前で寝かせ、自分の上着をかけてやった。
窮竏「ろわならここにいる、俺が保護した。ったく、お前腰に手錠と足枷の鍵ぶら下げて、簡単にスれたわ」
もす「ろわに触るな!お前ろわを殺す気だな?ろわをよこせ!」
窮竏はろわを殺す気なんてさらさらない。ろわのことは好きじゃないけど、殺すなんてとんでもないし、別に危害を加えるつもりもない。今ろわを優しくしているのも、愛とか義理とか人情とかそんなんじゃない。ただ単に、そのサイコパスから救ってやらないと。ただそれだけだった。
窮竏「それはできない、それに殺すつもりもない、みんなを殺したお前と違ってな」
もす「いいだろ、お前も巣ガイジとか言ってアイツらのことめちゃくちゃ嫌ってただろ•ω•」
もすは落ち着きを取り戻し、今にも泣きそうな窮竏を鼻で笑う。
窮竏「確かに嫌いだった。俺のことなんて忘れたようにもすの巣とかいうスレで楽しそうにして。いつしかありぃの描くイラストには俺の姿だけ消えてて。俺はずっと独りぼっちだった。あんな簡単に俺を捨てるアイツらが許せなかったよ!」
窮竏の目からとうとう涙が溢れ出した。独りの寂しさを吐き出すように。
もす「殺してやったんだから感謝しろよ、な•ω•」
窮竏「違う!俺はアイツらが死ぬことなんて望んでない!いつもあんなふうに叩いて煽ってたけど、本当は...前みたいに戻れないかって、ずっと思ってたんだよ...」
拳を強く握り涙をこらえる。
窮竏「寂しかった。それを紛らわすために、冷たくするしかなかった。すごく反省してる。ちゃんとこれを伝えればよかったって、今は心から思うよ。そうすれば前みたいに俺もアイツらと仲良くバカやってけると思ってた。でもそれは、もうできない。お前がみんなを殺したからだ!」
窮竏は全てを絞り出して叫んだ。
もす「今更綺麗事並べるのかー•ω•そんなのどうでもいいから、ろわを返せ」
もすは殺意をふつふつとわかせながら窮竏へ歩み寄る。ましろを殺した包丁を片手に。
窮竏は殺される、と悟ったが逃げなかった。
もす「ろわを返せよ!!!!!!!やっとふたりきりになれたと思ったのに!!!!!!!!!ふたりきりになれるのに!!!!!!!!!!お前が邪魔したから人生でろわとふたりきりでいれる時間が少し短くなってしまった!!!!!!!!!許さない!!!!!!!!!!」
もすは豹変し、鬼のような形相で叫んだ。窮竏を殺そうと包丁を構え走って向かってくる。さすがに逃げようと思ったが、足が竦んで動かない。
刺される、そう思って目をつむった。が、もすの叫び声が続くだけでいつまで経っても自分は死なない。
思わず目を開いて、驚愕した。
自分の身代わりとなって、介抱していたろわが刺されたのだ。
もす「ろわぁ!!!!!!!!!ろわぁ!!!!!!!!!!!!!!」
窮竏「ろ.....ろわ.............?」
包丁を腹に刺され、倒れているろわは青白い唇を微かに動かし、小さな声で窮竏にこう告げた。
ろわ「ありがとう...でも、もう大丈夫です...。私に出来る恩返しはこの程度です...。役に立てた...か...な.......」
ろわの目からは涙がこぼれ落ちた。高級感のある赤い絨毯がろわの涙のシミをつくった時には、もう既にろわは...
もす「そんな...俺は...ろわを...」
わなわなと震え、涙をこぼし絶望に暮れるもす。
窮竏「ありがとう...役に立ったよ...」
窮竏はまた溢れだしそうになる涙を堪え、ろわの腹に刺さった包丁を引き抜いた。
その包丁をもすに向ける。
窮竏「じゃあな、もす。地獄でまた会おう」
無抵抗のもすの首を包丁で切り、窮竏は全てを終わらせた。
救急車のサイレンの音がする。窓の外を見ると至るところに車が密集していたり、赤いライトが点滅している。夜だというのに、すごく明るい。そこはきっとも巣ガイジ皆殺しの事件現場だろう。
目撃者はいるはずだ。そうなると、俺はどう考えても犯人扱いされてしまう。それは逃れられない。
もすが俺のフリをして殺した、なんてきっと誰も信じない。
窮竏「みんな...。俺をすぐそっちに行くよ」
窮竏はもすの自室にあった拳銃を口の中に入れ、ゆっくりと引き金を引いた。
〜BAD・END〜
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、葉っぱの難民による難民のための難民の登場人物のSSを読んでいてそれに憧れたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、窮竏達のみんなへのメッセジをどぞ
窮竏「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
ましろ「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
ありぃ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
珊瑚「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ち(セックスしよ)は本当だよ!」
もす「・・・ありがと」ファサ
では、
窮竏、ましろ、ありぃ、珊瑚、もす、俺「皆さんありがとうございました!」
終
窮竏、ましろ、ありぃ、珊瑚、もす「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
104: 人参◆CARROtsmqE
2017-03-24 13:51:57
ID:.WFI.t4I
>>102おいおい、自分の巣があまり人気ないからっていちゃもんつけんなよ。
最初に煽ってきたのは人参くんなんだよなぁ