2018/06/23(土) 22:01
「―――次の方、お願いします」
……来た!
私の、番。
「みさき はるな! 11歳です!夢は、みんなを元気にできるアイドルになることです!」
これから始まるんだ。アイドルへの、道が―――
アイドルガールズ ~トップアイドルを目指して~
>>3
018/06/23(土) 22:46
「はるなさん、ですね。始めましょうか」
「よろしくお願いします!」
オーディションは、意気込みを言ったり自己PRをしたり、面接をすることだった。
「……みんなを元気にできるアイドル、ですか。具体的に、説明できますか?」
「はい、出来ます!」
……こういうことを聞かれても、ちゃんと答えられるように考えてきた。
「歌番組とか見てると、とっても元気になって明るくなるんです。そんな思いを、今度は私が他の人に届けたいんです!」
「そうですか。とてもいい目標だと思います」
「ありがとうございます!」
私の思い、認めてもらえたのかな……?
―――その後も色んな話をして、時間はすぐに過ぎていく。
「はい。この辺で終わりにしましょう。合格発表は後日、郵送させていただきます」
「ありがとうございました!」
オーディションが終わった。
私は頭を下げておじぎをすると、面接室をあとにした。
……やれるだけのこと、やったよね?
参加してる女の子たちはたくさんいたけど、どれくらいの人数が合格するんだろう……。
>>…対して…うん。
2018/06/24(日) 00:02
……そして、顔合わせの日曜日。
私は、これからお世話になる芸能事務所を訪れていた。
「ここが……」
大原プロダクションと入り口に書かれた、立派な建物。
芸能事務所っぽさはしっかりあった。
「スカウトされたアイドルかぁ……どんな子なんだろ?」
ユニットを組むなら、仲良くなりたいな。そんなことを思いながら、
私は事務所のドアを開けた……。
「え……!?」
がらがら……この光景には、そんな言葉似合うと思う。
誰も、いない。
早く着きすぎた学校みたいに……。
2018/06/24(日) 10:26
「……実を言うと、まだ見つかっていないのだ」
「え」
見つかってない……?用紙にも、もうひとりと会うって書いてたのに。
大丈夫かなぁ。
「し、心配するな。今現在急ピッチで、うちのプロデューサーが探しに行っている」
「ここの、プロデューサー?」
そうだ。アイドルになるなら、プロデューサーとかマネージャーが居るはず。
よく考えたら、事務所に来てからそれっぽい人と会ってない。どんな人なんだろう?
「―――俺のことだよ」
「えっ?」
後ろからの声に振り向くと、スーツを着た男の人が立っていた。
顔には、かなりの量の汗がついている。
「ここのプロデューサー……大和だ。これから、よろしく頼む」
「やまとさん……。美咲春菜です、よろしくお願いします!」
やまとと名乗ったプロデューサーさんは、体格がスラッとしていて
何だか顔もかっこいい。 この人のほうがアイドルなんじゃないかって思うくらい。
「大和君……成果は?」
「ああ、そのことなんだが……」
そう言うと大和さんは、自分の後ろに向けて手首を回し、手招きみたいなことをする。
「え……」
誰か居るのかな、と思ってたら……
私と、同い年くらいの女の子が現れた。
「紹介しよう。君とユニットを組む……」
「……たかぎなつき」
大和さんが言い終わる前に、なつきという女の子は自分から自己紹介をした。
「私、美咲春菜!よろしくね、たかぎさん」
「……」
「あれ……?」
たかぎさんは、私に返事をすることなく別の方向を向いていた。
私、無視されてる……?これからユニットを組む人なのにな
「ふう……ようやく揃ったな。では、春菜君には説明しておいたがもう一度、ここの事務所の方針を教えておこう」
>因みに合作です。
2018/06/24(日) 14:52
―――その後は、明日からの簡単な打ち合わせをして、今日は帰ることになった。
「こういうときは何ていうんだっけ……あ、そうだ。失礼しまーす!」
私は、ガラガラで人が一人しかいない受付にお辞儀をして事務所を出る。
受付のお姉さんも、笑顔で返してくれた。
「お母さんに、事務所のこととか話さなきゃね……ん?」
このまままっすぐ家に帰ろうとしていると、後ろ……事務所の自動ドアが開く。
「あ……」
「たかぎさん!」
事務所から出てきたのは、高木菜月さんだった。
「美咲春菜……だったよね?」
「うん!」
よかった。名前、覚えててくれたんだ……。
「あなたは……」
「……ん?」
「……なんで、アイドルになろうと思ったの?」
高木さんからも、同じ質問が来るなんて……。
でも、何だか言葉に重みを感じて、一瞬だけ戸惑ってしまった。
「あ、えーと……」
軽く深呼吸をして、気持ちを整える。
「ファンのみんなに、笑顔を届けたいから……かな」
「ふぅん……」
また、そっけない態度で返された。いや、話は聞いてくれてると思うんだけど……
「あたしには、わからないな……」
そう言い残して、高木さんは逆の道を帰っていった。
わからない……どういうことなんだろう?
2018/07/19(木) 14:53 ID:r36
遅くなってゴメンねぇ
加奈子さんはLINEしでるんだねぇ
ならLINE交換しない?