つまり、「女」という象徴的な穴(le trou du symbolique)と現実界の穴(le trou du Réel)が「苛立ちを覚えても快感を求めてしまう」原因、すなわち単なる「快感原則」を越えた「欲動」の原因です(性=生の欲動と死の欲動)。
そうした形而上学的な「欲動」を具体的な「欲望」へと落とし込んだものが「対象a」であり、キャス避民が大好きな「お金」「乳房」「尻」「糞便」「おしっこ」肉々しい「デカマラ」、つるつるの「まん貝」ということになります。
つまり、よしおが幼女の向こう側に見ているものと、時折よしおの頭上に出現する「黒い渦」は究極的には同じものなのです。