南雲のひとやすみ部屋

426南雲◆ZTci2/P9sc
2017-07-14 04:19:36
ID:HqaPaQA2

>>419
原作ではピノコが白血病で倒れたとき、ブラックジャックはかつてピノコの姉を連れてきた可仁博士を必死に探し出して姉を呼ばせて、ピノコの全身の血液を輸血することで治療する。でも現実に白血病はそれで治らないから、現代の医学に照らしてそのストーリーは使えなかったんだろう。

ピノコと姉が再会するのはずっと後。姉が由緒ある家の娘という設定は同じだけど踊り子じゃなくて詳細は不明。由緒ある家の堅苦しい縛りに耐えかねた姉が飛び降りをやって頭を強打し、記憶を失い、血まみれになって記憶の片隅に残っていたブラックジャックの家を訪れる。ブラックジャックは手術で治すものの、そのときに昔自分が手術でピノコを取り出した痕を発見、その正体に気づく。入院中の姉はすごくいい人で、ピノコと気が合ってピノコも「あんなお姉さんが欲しい」と言い、姉もピノコに「あなたみたいな子が妹だったら」と望む。

現実を知っているブラックジャックは、二人が実の姉妹であることを知ったらどんな悲劇かを悩み、可仁博士に連絡。二人が関係を知るべきじゃないという意見が可仁博士と一致したので、可仁博士がブラックジャックの家に姉を引き取りに訪れ、強制的に引き取る。姉はピノコとの別れを惜しむものの、可仁博士の顔を見て記憶を取り戻し、逆にピノコと仲良くしてた記憶が失われ、ピノコを嫌いながら帰っていく。それを知らないピノコは最後まで名残を惜しむが、ブラックジャックが「患者はいずれ退院するものだ」と言ってピノコを慰める…というストーリー。

原作では姉はもともとピノコを自分から切除して殺そうとしたわけで、ピノコを「忌み嫌う過去」として最後まで拒絶していた。ブラックジャックのおかげでああいう形で生きのびたピノコも、そんな姉を嫌悪し、白血病の時も「どこの誰だか分からないあの馬のクソ」となじっている。だからこそ、二人が正体を知らないまま仲良くなった時、現実を知ったら悲劇だとブラックジャックが悩んだわけだ。原作では互いに忌み嫌いあっていて、姉妹の絆なんてない。ただ、双子だから事実を知らなければすごく気が合うわけだけど。

私の場合は中学校が自由奔放すぎたんだよ。奇人変人であればあるほど「面白い奴」として人気が出たから、みんな自分の個性をアピールしあってた。暗い生徒でさえ「俺は根暗だ」というのをアピールしたら喜ばれた。喧嘩もあったけど、大きな行事があるとどんな喧嘩も一時休戦して協力しあえたからね。昔のギリシャ文明で戦争中でもオリンピアの時は休戦してたようなものだ。
私と三年間どうしても相容れなかった生徒が一人いたけど、卒業寸前になって、急に和解を申し込まれた。「俺は誰も嫌いなままで終わりたくない」と言われて、私もそいつを嫌うことをやめた。
環境が良すぎたから、私もそうだけど、世の中を甘く見過ぎていて、卒業生が次々と社会不適応を起こしてしまった。先生方もこれはいかんと思ったらしく、だんだん常識的な学校に軌道修正していった。学校としては仕方のない修正だろうけど、修正前の楽しさを知ってる私は、修正後のその学校には魅力を感じない。
成長していくと"闇"が見えてしまうけど、中学校の環境が良すぎたせいでそれを見ることもなく、小学生のピュアのままで高校生になってしまった感じだ。だからそのギャップが大きかった。

よし、私の老後はナチュラルに養ってもらおう。

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