ある日少年は普通に学校に行って授業を受けて
帰る準備をして学校から出た。そして
下校途中に何かが落ちているのに気付いた。
家に帰って自分の部屋に入った少年は
早速ゲームを起動した。そのゲームの
内容は勇者が魔王を倒すというシンプルな
ゲームだった。少年は早くクリアしようと
必死にゲームを夜中やり続けた。
少年は夜中ずっとやっていたせいか、
睡魔に襲われた。少年はゲームをセーブして、
寝た。朝起きると学校へ行く時間ギリギリに
起きた。少年は慌てて準備をして家を出た。
その時ゲームも学校に持っていった。
そして何とか学校に間に合った。
授業が始まった。少年は昨日から同じ
下校ルートの友達が学校に来ていないのに
気付いた。
少年は休み時間、トイレにこもって
ゲームをミュートにして進めた。
その日は特別授業だったので帰りも早かった。
親には内緒で下校途中に公園に行き
ベンチに座りゲームを進めた。
ゲームは夜中進めまくったおかげで一気に
魔王を倒すシーンまで辿り着いた。
そして少年は公園の時計を見て、
そろそろ帰るかと思い帰った。
少年は帰りながらゲームを進めた。
魔王が倒されて魔王が
[ヤラレテシマッタ……ツギノ「マオウ」ハオマエダ…
ツギハオマエガヤラレルダロウ…ソシテボクラハズットトモダチダ]
その時だった。ゲーム機に吸い込まれる様な
感じがした。そして目を開けると
少年は薄暗い所にいた。
体が重く感じた。身長もかなり、いや、
凄く伸びていた。そして気付いた。
自分はさっきのゲームの魔王なのだと
そして魔王を倒した時に魔王が発した
言葉の意味がようやく分かった。
次の魔王は自分で次このゲームを拾った者に
倒される=殺されるという事を
一週間後
新聞には行方不明の子供が3人いるという
記事があった。犠牲者がまた一人増えた。
警察は同じ犯人による犯行と発表している。
あながち間違いではないが…
-END-