1989年(平成元年)、インド出身の元イスラム教徒作家、サルマン・ラシュディが著した『悪魔の詩』「イスラム教を冒涜」するような内容が書かれているとして、ラシュディは猛烈な批判を受けた。イランのホメイニによって死刑宣告されることになるが、これによって、ラシュディは死刑執行まで厳重な警備のもとで安逸を貪り、暗殺される恐怖もなく生きていることが出来たのだろう。だが、この『悪魔の詩』を日本語に翻訳した五十嵐一助教授(筑波)が構内で刺殺されてしまう。この犯人は見つかっていない。