ひとりごとー🐰

73みあ🍑
2017-12-27 00:41:55
ID:nH9xvP3U

僕は内側から壊れた。
ゆっくりと僕を蝕んだ憂鬱は結局僕を飲み込んで
僕はそれに勝てなかった。
僕は僕を憎んだ。
とぎれる記憶を引き留めて、いくらしっかりしろと叫んでみても返事はなかった。
詰まる息を吐かせてやれないなら、いっそ止めるほうがいい。
僕の責任を取れるのは誰なのか尋ねた。
きみだけだ。
僕はたったひとりだった。
終わらせるという言葉は簡単だ。
終わらせるのは難しい。
その難しさのために、これまで生きてきた。
逃げたいんだろうと言った。
その通りだ。僕は逃げたかった。
僕から。
おまえから。
そこにいるのは誰だと尋ねた。僕だと言った。また僕だと言った、そしてまた、僕だと言った。
なぜ何度も記憶を失うのかと言った。性格のせいだそうだ。そうなんですね。結局は全部ぼくのせいなんですね。
気付いてくれることを願ったけれど誰も知らなかった。僕に会ったこともないのだから僕がいることすら知らなくて当然だ。
なぜ生きるのかと尋ねた。理由なんてない。なんとなく。みんな理由なくただ生きているという。
なぜ死ぬのかと尋ねられたら、疲れたんだと答えるよ。
苦しんで悩んだ。うんざりする痛みを歓喜に変える方法を学んだこともなかった。
痛みは痛みでしかない。
そんなこと言うなと僕を叱った。
なぜですか? 僕はなぜ僕の思うままに終わりにすらさせてもらえないんですか?
つらい理由を見つけろと言った。
あまりにもよく知っている。僕は僕のせいでつらい。なにもかもすべて僕のせいで、僕が至らないせいだ。
先生、この言葉が聞きたかったんですか?
違います。僕は悪くありません。
落ち着いた声で僕の性格を責める時、医者ってのはまったく簡単な仕事だなと思った。
なぜこんなに痛いのか不思議なくらいだ。僕よりつらい人たちも上手く生きているのに。僕より弱い人たちも上手く生きているのに。違うのかもな。生きている人たちのなかで僕よりつらい人はいないし僕より弱い人はいない。
それでも生きろと言った。
なぜそうしなければいけないのか何百回尋ねても僕のためではない。おまえのためだ。
ぼくのためになることをしたかった。
お願いだから知ったような口を利かないでください。
なぜつらいのか見つけろだなんて。何度も話してやったじゃないか。なぜ僕がつらいのか。それくらいでは、こんなにつらくてはいけないのか? もっと具体的なドラマがないといけないのか? もっと深い事情がないといけないのか?
もう話したじゃないか。もしかして聞き流したんじゃないの? 打ち勝てることなら傷跡は残らない。
世の中とぶつかるのは僕の役目じゃなかったみたいだ。
世の中に知られるのは僕の生き方じゃなかったみたいだ。
結局それでつらかったんだよ。ぶつかるのが。知られるのが、つらかったんだ。なぜそれを選んだんだろう。笑えるよな。
ここまで耐えただけでも立派だよ。
これ以上何を言うことがある。ただ、お疲れって言ってくれ。
十分よくやったって。ご苦労さまって言ってくれ。
笑顔は無理だとしても、責めながら見送るのはやめてくれ。
お疲れさま。
本当にご苦労さま。
さよなら。





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