すると、エーミールは、責めはしないけれど、低く[ちぇっ。]と舌を鳴らし、しばらくじっと見つめていたが、それから、[そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。]と言った。僕は彼に、僕の玩具をみんなやる、と言った。それでも彼は冷酷に構え、僕をただ軽蔑的に見つめていたので、僕は自分の蝶を全部やる、言った。しかし、彼は、[結構だよ。僕は、君の集めたやつはもう知っている。そのうえ、今日また、君が蝶をどんな取り扱っているか、ということを見ることが出来たさ。]と言った。