形式: 文庫
人を真っ先に疑ってかかり、向上心も理想もなく、目標も信念も無い。そんな人が成功を夢見てこの本を読んでも心には反映されません。

自己啓発の名著というと胡散臭い空気が充満してしまうのは言うまでも無いことですが、コレは音楽にも言えることで、ビートルズもエルビスも、ろくに聴いていないのにロックンロールを語るのと一緒です。

自己啓発の歴史を形作った人の本を読まずに、自己啓発を語ったり、成功を目指すのは如何なものかと思います。

健全に生きている人は成功出来ないんですよ。
この本は読者にバカ真面目になれと言っている。

バカ真面目というのは大げさに言ってしまうと、アニメや特撮ドラマの主人公のような性格のこと。ワンピースのルフィ、ポケモンのサトシ、現実的に考えると痛いほどに夢を見ている。そして痛いほどに諦めない。こういう人は現実的では無いのでほとんどの人はこうはならない。要は成功できる人なんてほとんどいない。なぜか？自分を制御出来る人間がほぼいないから。

文庫版『思考は現実化する』は上下巻で600ページくらいあります。600ページなんか読めないよって人は『巨富を築く13の条件』って本を読みましょう。巨富なんて興味ねーよって思った人。頭使ってください。本のタイトルというのは必ずしも中身と一致するものではありません。タイトルというのは人々の目を引くものであり魅力あるものでなければなりませんから。『巨富を築く13の条件』は『思考は現実化する』の重要箇所をもとに再構成した作品です。ナポレオン・ヒルの教えを実践したい人は、まず『巨富を築く13の条件』を読み、その後『思考は現実化する』を読んでください。同じ内容じゃねーか、ってなるかもしれません。同じ内容です。だからなんですか？ほとんどの人は本を一回読んだだけでは本の全てを詳細に人に語ることは出来ない。成功の技術や精神というものは凡人には備わっていないもの。それを凡人に身につけさせるためにはどうすれば良いか、潜在意識に落とし込むんです。ああ〜、よくある潜在意識ねー、出来る出来る、俺はできるぞーってやつか、って思った方は違います。潜在意識とは無意識の感覚のこと。無意識の習慣を我々はつけなければならない。それは一体どういうことか？生活を一変させろということです。凡人には難しいでしょう？でもそれをしないと成功出来ませんよ？ってことです。説得力あります。

無意識の習慣というのは人の性格になります。人の性格の深いところには人の信念があります。たまに信念がない人がいますが、信念がない人は責任感もありませんし、自己中心的で、自分の思い通りにいかないとすぐにキレます。思い通りにいかないのはこの世では普通のことです。思い通りにいかなかったら一旦諦めて、また同じところに戻ってこればいいだけです。繰り返すんです。何百回も何万回も何十万回も。

ナポレオン・ヒルは願望実現のための6か条というのを述べています。コレを潜在意識に落としこむために、習慣化しろと言っている。習慣化するためには、自分の耳に、頭に同じことを考えさせなければならない、覚えさせなければならない。コレはナポレオン・ヒルの言葉で、深層自己説得と呼ばれています。コレは何かというと、自己暗示です。ああ〜自己暗示か、やったけど無理だったよ、って人。あなたはバカ真面目になる必要はない。この本を捨てて家に帰って元の退屈な生活に戻る、それだけだ。変わりたいのならどんな問題であれ、挑戦していかなければいけない。

自己暗示というのは自己催眠とも言える。自分を催眠術にかけるわけだ。そういうと神秘的なものを感じる人がいるかもしれないが、そうでもない。神秘的なものなんかない。あなたが好きな趣味はあなたが好きだと思ったから好きになったのであって、嫌いだと思ったから好きになったわけではない。簡単なこと。それだけだ。

下巻では【性衝動の転換】について書かれている。コレはオナ禁、エロ禁のことだ。これを提唱した人はナポレオン・ヒルが最初だろう。科学的にパフォーマンスが上がるとかそんなデータはないとか、ネットで騒がれていますが、無視してください。ナポレオン・ヒルの行った科学と、ネットで騒がれている科学は別物です。ナポレオン・ヒルの言っている科学的とは何か、よく考えてくださいよ。ナポレオン・ヒルの時代なんてパソコンありませんからね笑

ナポレオン・ヒルはアンドリュー・カーネギーに出会って、数々の成功者、経営者にインタビュー、データを蓄積していき、パターンを見つけ出した。それが『思考は現実化する』で語られている法則です。そういう意味の科学。統計データに近いかもしれない。経営者の統計データだ。

話に戻ろう。性衝動の転換とは何か？
ナポレオン・ヒルは、人に性衝動が襲ってくるときというのは、極めて高い想像力を発揮するとある。性衝動とはムラムラしてくることだ。ムラムラしてくるときにエロいこと考えて高い想像力を発揮すると言っている。ナポレオン・ヒルはそれをやめろ、禁止しろと言っているわけだ。人間の動物的本能には無駄が多いというわけだ。

さて、この本には★1の方々が語っている通り、ナポレオン・ヒル・プログラムへの勧誘があります。というかそもそも俺はそんなの気にしないんですけど、気にする人は気にするみたいですね。俺はコレを勧誘とは思っていません。ナポレオン・ヒル・プログラムの紹介です。ただの紹介です。何回言ってても紹介は紹介です。

チャレンジ◯年生の大人版だと思ってください。値段は高いです。当たり前です。もし、本当に最高の見返りがあるならば、値段が高いってことはないんじゃないですか？

プログラムを買っても成功出来なかった人は、この本に書かれていることを、そもそも実践していなかった人であり、実践していてもしているつもりになって身についていなかった人でしょう。

ナポレオン・ヒルも言っています。考える力をつけろと。

あ、それから、ナポレオン・ヒル・プログラムは買わなくても良いです。買いたい人は買いましょう。買わなくても目標達成は出来ますよ。

🤢