さよなら 13さい の 少女 という とくめい▼

449匿名
2018-10-01 22:43:44
ID:iwInJ1ps

お隣の3号室には、クソみたいな家族が、自分達がどう思われているかも知らずに、堂々と、傲慢に住んでいやがります。

塾の帰り、私は3号室の前を通って自室に行くのですが、今日はその3号室の前で座っている女の子が居たのです。

顔はよく見ていませんが、こんな時間に3号室の真ん前でうつ向いてスマートフォンをいじるヤツなんて限られているもんです。

またあのクソ娘、追い出されたみたいです。クソ親と喧嘩でもしたのでしょうね。

クソ娘は音もろくに発てておらず、指先以外は全く動いていませんでした。もし、部屋の前にある電灯の黄ばんだ光に照らされていなかったら、私はその存在すら気づいていなかったと思います。
BGMはOFFで、スポットライトを当てられ、そこにぽつんと存在する勘当少女だなんて、まるで舞台か何かのようです。いつもは全く見せない哀愁や深みがしみじみと感じられました。

さて、私は何をしたかと言うと、なんにもしておりません。小声で捨てゼリフを言うことはおろか、鼻で笑ってやることすらしませんでした。

ただ、足早に通りすぎて自室の前に行き、ドアを大袈裟に開けて、とてつもなくはっきりとしたこんなセリフを彼女の舞台に響かせる事しかしていないのです。


[s10]「お母さん、ただいまァ」[/s]

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