「狛枝、まずお前何頼む?」
「カラント・サンライズでも頼もうかな」
「お前らしいな、じゃあ俺もダイキリを」
「日向クンなんかが頼んでも無駄でしょ。度数強いんだよそれ」
「いいや、俺結構強いから。大丈夫だから。」
「え、何その根拠の無い自信…。元予備学科は身の程を弁えるってことを知らないんだね」
「じゃあ、お前が何か決めてくれよ」
「シャンディガフ」
「…分かった、じゃあブラッディメアリー奢ってくれよ」
「シャンディガフね」
「駄目かよ、じゃあまずオリンピック、次にモスコーミュール、最後にウォッカ・アイスバーグなら?」
「…無知ってのは怖いね。本当に身の程弁えてよ…」
(やっぱり泥酔…。そして日向クン、モスコーミュールはさっぱりしていて甘いから最初に頼む方が美味しいし、ウオッカ・アイスバーグの度数は34度前後なんだよ?キミには強過ぎる。バーで飲みたい、なんて言うならもっとカクテルのこと勉強してから来るべきでしょ…)
「……ボクも最後に」
「ジントニックでも飲むか」
「乾杯」
くそはずい