引用
「望」を「もち」と読む由来は?
望月(ぼうげつ)の「望(ぼう)」を「もち」と読ませるのは日本独自の読み方だが、この語源・由来は一体どこから来ているのだろうか?
著書『日本語の起源』、『日本語練習帳』などで知られる元・学習院大学名誉教授の大野 晋(おおの すすむ/1919-2008)氏によれば、「満月」の「満」の訓読みである「みち」から「もち」への母音交替形と考えられるという。
確かに、「満潮(みちしお)」のように「満月」を「みちづき」と読めば、「望月(もちづき)」へ意味的にも音的にもスムーズにつながりそうな雰囲気は感じられる。