1500年続いてきたことだけで十分な「伝統」じゃないの？それ以上の必要条件は無いと思うけど。
神勅が大事だから日本の天皇は形式上万世一系を保っていて、今の天皇も神武天皇の子孫ということになっているよ。でも「神勅にあるから守れ」っていうのは分かるけど「神勅にないから破っていい」って話にはならないよ。男系限定が後付けされたルールにしてもそれは古代から現代まで続いてるんだからね。

繰り返すけど明文化されていなくても伝統は伝統だからね。法のルールと伝統のルールを一緒にするのはやめてほしい。

私は「最低限1500年に渡って守られてきた伝統だから守るべきだ」と言っている。書かれていなくてもルールになっているから今まで破られていないんじゃないか。女系でもいいのなら、長い歴史の間に女系の前例が無いほうが不自然じゃないの？それを何でも儒教のせいにするのはおかしいでしょ。

Charoのように「続いてるだけ」だから破ってもいいと言うなら、都合によって法隆寺をぶっ壊してもいいわけ？きっとそうは言わないよね。建物は壊せないけど無形文化なら壊してもいいの？天皇は日本の伝統文化の根幹だからそれ以上に重要な文化財なんてあり得ないんだけどね。

＞男系でこれからも問題ないと言えるなら別に続ければいいけど現実問題としてそれが不可能になった以上神話に回帰して女系を認めないといけないでしょ

この件ついてJeisonと議論した時、私は旧宮家の復活を主張したけど、Jeisonは旧宮家の復活は一時しのぎにしかならないと言って側室制度の復活を提案した。私はその手は思いつかなかったけど、おそらく側室制度は現代の国民の理解を得るのが難しいだろうとは思う。
一時しのぎにせよ、当面は旧宮家だろうと私は思う。それでも立ちゆかなくなったら、その次の手をどうするかって問題になる。

日本の伝統の根幹が、どうしても守れないような後継者不在になれば、その時には女系継承も選択肢に入るだろうね。でも私はそこま至った時は同時に天皇制廃止も選択肢に入ると思うけど。

＞他の祭祀や儀式にはちゃんと継承されてきた意味がある

その祭祀や儀式の主宰者に十分な正統性が保証されていなくてナカミの祭祀になんの意味が残る？ただの形骸でしかないでしょ。そんなの祭祀の「コピー」でしかないよ。

＞別に男系じゃなくても神話の中にちゃんと正当性を位置づけられるなら別に問題ないし

千数百年なり二千数百年の伝統をうち捨てて、事のすべての始まりだけに正統性の根拠を位置づけるというのは、もうどうにもならなくなった場合の最後の最後の手段だね。そこまで追いつめられなければ、神話以降の「歴史時代」を捨て去る必要性がないもの。

＞私が儒教の影響だって言ってるのは”男の”血筋”だけ”を重視しているところ

なんで儒教にこだわるのかね。儒教は孔子が作ったもんだよ。そのご本家の中国で、孔子が生まれる前から王は男ばっかりなんだけど。
伝説の三皇五帝の女媧以外は、孔子以前も周公旦以前も徹底的に帝王は男なんだが。それは男尊女卑とかの問題じゃなくて、古い時代であればあるほど外敵（人間の場合もあれば猛獣の場合もある）から仲間を守るのに腕力が必要だったからじゃないの？王だって先頭に立って敵と戦う。腕力が必要な仕事は男が先頭に立つ。これは役割分担であって男尊女卑じゃない。

伝統の分野では、女人禁制もあれば男子禁制もある。日本の天皇は女人禁制ではないけれど男子優先ではあるね。女性天皇がいると言っても圧倒的に男性の天皇のほうが多いし、女系天皇の例がひとつもないし。

でも、男尊女卑がダメで男女平等というのは次元の異なる問題でしょ。平等というのなら、人間以外の何者でもない天皇が国民とは全く別格の存在としてあること自体が平等じゃないよ。そもそも天皇という存在は「平等」でないから天皇なんだ。最初から平等論の枠外にある存在に対して平等論を導入すること自体が筋が違うでしょ。繰り返すけど、伝統文化の中には、女人禁制も男子禁制もある。平等とごちゃ混ぜの区別をしてほしい。