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154南雲◆NAGUMO/BxE
2018-06-16 04:39:31
ID:G/sSKZRc

今は大切な時期だからあえて言いたい。

日本にとっては核問題、ミサイル問題と同時に拉致問題も大切。安倍総理がトランプ大統領に側面支援を頼み、トランプが実際どれほどのことをしてくれたか分からないが、拉致については結局日本自身がやらなければならない。

北朝鮮はさっそく「拉致は解決済み」と言ってきた。北朝鮮はたとえ話し合う気があっても、できるだけ高く売りつけるために話をそこから始める。ここで国民が「安倍は何やってるんだ」と言って安倍を困らせたら、北朝鮮は足元を見て「話し合ってほしければ代金をよこせ」と言い、成果が不透明な「話し合いだけ」に代金を要求する。まさに北朝鮮の思うツボだ。

国民の怒りの矛先が、安倍総理でなく北朝鮮に向けば、安倍総理としては「制裁を緩和したくてもこのままでは国民が許さない。緩和する前に成果がないと」と強気に出て、北朝鮮のほうが日本に成果を与える必要に迫られる。そうなれば、北の「拉致は解決済み」と日本の世論を刺激した作戦が裏目に出ることになる。

マスコミでは、トランプに何も成果が無かったと言っているが、そんなことはない。少なくとも今現在、北朝鮮が核実験やミサイル実験の兆候を見せたら、アメリカが超強硬に対応する口実を与えることになる。融和的に見えた今回の会談で、米朝双方が、軍事的圧力を使いづらくなった。

しかしアメリカは経済制裁を解いていない。アメリカは軍事圧力を使わなくても経済圧力が使えるままだ。一方で、北朝鮮の外交パワーはひとえに軍事的な圧力に依存してきた。軍事的圧力というカードが封印されている現在、北朝鮮の外交能力は著しく低下している。軍事を封じられた北朝鮮なんて何が怖いか?

中国とロシアが不確定要因だが、アメリカは今、中国に関税で圧力をかけている。これは、北朝鮮への制裁を緩めたら許さんぞ、という意味合いもあるだろう。一方ロシアに対しては、G7復帰を支持するなどトランプは融和路線に出ている。ちゃんとこうやって、中国とロシアの分断作戦も実行している。それで中露の北朝鮮に対する「抜け駆け制裁緩和」を抑えられればいいが、まあそこらへんは不確定要因だ。

トランプが一度「米朝首脳会談はやめた!」と言ったとき、北朝鮮が大慌てしたのは事実で、それは北朝鮮が金に困っている証拠でもある。「トランプは何をするか分からない」というキャラクターを利用して、会談前に北朝鮮の本音を試したんだろう。つまりトランプは最初から、会談を中止する気はなくて、そう言ってみたときの北朝鮮の反応を観察したんだろう。

金に困って、頼みの綱の軍事圧力も外交カードとして使えない今、日本にとっては拉致問題を前進させるチャンスだ。「拉致問題は解決済み」なんて言葉は、北朝鮮が日本に仕掛けてきた精一杯の国内分断工作だ。安倍総理の立場を弱くして日本の外交力を削ぐ作戦だろう。民主主義国の弱点は、国内が政局で混乱したら政府機能がマヒすることだ。それを狙っている。

北朝鮮の「唯一の外交カード」が封じられた今、日本は拉致問題で攻勢に出るときだ。核やミサイルはともかく、拉致に関しては日本自身以外に真剣に取り組んでくれる国は無い。

今後北朝鮮は、「世界が平和に向かっているときに日本だけが拉致問題で騒ぎ立てて平和を乱している。日本は世界で孤立している。日本国民の皆さん、日本は平和の船に乗り遅れていますよ!」という宣伝工作に力を入れるだろう。今の北朝鮮は、中国とロシアに頼むことと、宣伝工作くらいしか手段がない。

日本はそんな北朝鮮の世論操作を逆手に取って、「まさに平和に向けて時代が動き出したんだから、拉致した人をいつまでも"人質"に取っておくのはやめるべき」という論法で逆宣伝をしよう。

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