気が付くとそこは自分の部屋だった。
辺りを見ると誰もいない。
時計を見る。時間は午前3時を指し示していた。
ふと鏡の前に立つとそこに映っているのは自分の姿ではなかった。
そこにはもう一人の自分がいた。
――私は誰?ここはどこ?――
戸惑う隆子を他所に、もう一人の自分は動き出す。
――私はあなた、あなたは私――
――どういうこと?――
――あなたは私に食べられるために生まれた存在――
――食べる!?――
――私を受け入れて!――
――嫌!やめて!――
――大丈夫、怖くはない。私があなたになるだけ――
――いやぁーーーーーー