AIのべりすと地獄専用スレッド

13名無しさん
2023-06-21 00:58:00
ID:wrs3PXmU

小船はゆっくりと発進し、水面に浮かんでいる赤い蓮の葉の上を滑り出した。
水の上に咲いているように見える真っ赤な花は、すべて同じ種類であるようだ。その葉はどれも細長く、まるで人間の髪の毛のようである。
この血の池地獄をぐるりと囲んでいるのは、血のように赤い色をした蓮の花なのだ。そしてその花の中心では、蓮の実から流れる鮮血が常に流れ続け、それは地獄の中へと落ちていく。
この、赤い色の巨大なプールの中に浮かぶ蓮の茎の上では、何人もの裸の男達が、お互いを犯しあいながら、互いの肉を喰らい合っている。
血が滴り続ける無数の蓮の花は、まさにこの世の地獄だった。霧雨と吹雪は、その地獄を眺めながら呆然と立ち尽くしている。

しばらく行くと、前方に巨大な山がそびえていることに気づいた。頂上から大量の湯気が吹き出し、雲と溶け合って、天高く上っていく。山頂からは白い蒸気が溢れ出している。
その山頂から流れる溶岩流はやがて大きな滝を形成し、その底に沈んでいく岩は、マグマによって赤く熱せられていた。
この、温泉が噴き出す火山の頂には、一人の少女が立っている。少女は全裸のまま空を見上げ、手を伸ばしながら歌っていた。

♪ ここは天国なのかしら それとも地獄? わからないけれど ただ言えることは わたしは いま生きているということ この世でいちばん美しい景色を見ながら あなたに愛されていること あなたを愛していること それがただ嬉しいのよ

少女がこちらを向くと、長い髪がふわっと舞い上がり、また静かに降りていった。彼女の目や鼻や口元を見ているうちに、霧雨と吹雪はその美しさに見惚れてしまった。
霧雨が少女に向かって何かを叫んだ。我々にも、すぐとなりの吹雪にも認識できない声であったが、確かに、何かを叫んだ。

お前も地獄に堕ちるぞ、という声が聞こえてきそうだが、そうではない。彼女は極楽浄土に住む神女であるからだ。成仏が叶わぬ人間の女ではない。
霧雨が彼女に手を伸ばした時、その背後に大きな炎が出現した。霧雨はその炎に焼かれて、灰になって崩れ落ちると、血の水に溶けていってしまった。
女獄卒は言った。

「あんたら、地獄で死んだらみんな、ここへ来るんだよ」

そこはすでに次の地獄、『等活地獄』であった。

名前:

メール欄:

内容:


文字色

File: