AIのべりすと地獄専用スレッド

16名無しさん
2023-07-19 03:18:33
ID:USd/2i7U

等活地獄に足を踏み入れた吹雪は、うすぼんやりした道の先に、誰かが立っていることに気付いた。何か棒のようなものを持った女性だった。

「ありぃさん!」

吹雪は思わず叫んだ。前世において、メイドカフェ「Tea Room 有栖」で同僚として働き、そのメイドカフェの店長「有栖」がプロデュースしたアイドルユニット「アナーキー乙女」でも同じメンバーとして一緒に活動した「ありさ」、通称「ありぃ」とこんなところで再会しようとは。

「よう、吹雪。久しぶり」

顔面ピアスだらけの女獄卒ありぃは、かついだ野球バットで肩をポンポンと叩きながら吹雪に挨拶した。

「ひょっして・・ありぃさん、獄卒なんですか?」
吹雪はもう少しで吹き出してしまいそうな自分を我慢した。

「悪いか?」

「いや、でもなんか・・ピッタリだな、って思って・・」
「自分でもビックリしてるよ。女獄卒とはね。ここに来てもう何百年にもなるけど、結構自分に合った仕事だと思う」
ありぃは苦笑した。

「等活地獄って」吹雪は唐突に疑問をぶつけてきた。
「たしか、人間とか動物を殺生した人が落ちる地獄ですよね」

ありぃは急に真面目な顔をして、
「普通はな」
と答えた。

「だが、ここは違う。ここの『等活地獄』は『部分的正義に固執した者』が落ちる地獄だ」

「部分的正義?」

「だいたい、殺生したヤツの罪を殺生で罰するとか、矛盾も甚だしいだろ。『殺生』そのものが悪なのだとしたらね。仏教の等活地獄なんて所詮、人間の想像力が生み出したファンタジーにすぎないんだよ」

「ここは違うんですか?」

「明確に違う。ま、見ればわかるさ。ついてきな」
ありぃは吹雪を待たずスタスタと歩きだした。吹雪もそれを追ってチョコチョコと歩きはじめた。

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