美香は近くにある漆黒のダビデ像を見ていたが、やおらグッドルッキングガイの腹に両手の指を突き刺すと、そのままグッドルッキングガイの皮を剥いだ。「ああ~」グッドルッキングガイはあられもない声をあげるばかりである。美香はグッドルッキングガイから剥いだ血まみれの皮を、ダビデ像に被せて指で皺をのばしたり、ダビデ像の凹凸に合わせて皮を馴染ませたりしていたが、完成すると少し離れた場所からそれをうっとりと眺めた。