一日一回自分こそが宇宙の法なんだと自覚するスレ

33せりな◆K96Jk4jthA
2016-12-20 18:49:31
ID:ou7P5HHM

アザトースとは

 宇宙の中心にいる原初の混沌にして、外なる神、旧支配者たちの生みの親。太鼓やフルートを鳴らし地獄めいた踊りに興じる蕃神たちに囲まれ、宇宙の中心、白痴の夢の中で黒い玉座につき冒涜的な言葉を吐き散らしているとされる。
 地の属性に類し、ナイアルラトホテップを使役するものでもある。
 盲目白痴にして全能であるとされる。
 我々のいる通常の次元の宇宙はアザトースの思考が物質化される空間である。アザトース自身が自我を持った物質創造の「場」であるとも説明される。

 知性のないこの魔王の周りには数十から数百もの外なる神と下級の神々が腐敗し、同じく知性のない踊りを踊って自分たちの王をあやしている。どこかにナイアルラトホテップが待機しており、主人を軽蔑して眺めながら神々のあらゆる気まぐれを実現させる。

 旧神らによって創造され、宇宙の誕生と同時に存在しているとされる。創造主である旧神たちに反逆し創造主の座を奪い取ったともされる。その場合、宇宙開始以前の神々がいることになる。
 ラヴクラフトは最初から理性のない存在として描いたが、他の作家によって元々は理性があったが旧神によって奪い去られたとされることもある。

 アザトースは太古より地球に飛来しているクトゥルフやナイアルラトホテップとは違い、直接に地球の人間の前に姿を現すことはないとされるが、おそらく彼は、普通の地球人の五感によっては感知できる存在ではないのである。
 
 アザトースを崇拝するものはシャン達以外はほとんど確認されておらず、奉仕種族的な眷属もほとんどいない。崇拝の対象というよりも、そうした物理現象として捉えられていることもある。

 この世の全ての現象や物事は全てアザトースを起源とし、全ての「存在」とは彼の思考によって創造される。このことからこの世はアザトースの見ている夢であるともされる。つまりアザトースが眠りからさめたとき、この世は一瞬にして消滅するのである。

「アザトース」とは二つの言葉が複合してできた名前である。アザ(aza)とトース(Thoth)である。
「アザ」は力を意味する言葉で、「トース」は魔術師たちがナイアルラトホテップを表す暗号名として秘密に使っていた名前。したがって「アザトース」という名前は「ナイアルラトホテップの力」という意味となる。ナイアルラトホテップがアザトースの命令を全て励行するからである。
 つまり、ナイアルラトホテップはアザトースの力あるいは手先ということ。
 アザトースの意向はナイアルラトホテップによって直ちに満たされる。

 アザトース自身は白痴であるが故、ナイアルラトホテップに創造主としての権能を好き勝手に使われているのかもしれない。
アザトースの「夢」

「この宇宙はアザトースが見ている夢である」という設定は、実は創造者であるラヴクラフトが作った設定ではない。
 恐らく同じく世界を夢として見ているペガーナ神話の神マアナ=ユウド=スウシャイの影響で付け足された設定だと思われる。
 クトゥルフ神話世界において重要な設定になりうるが、そうと規定してしまうのは非常に危険である。
 
 ラヴクラフトの書きかけの遺稿に、「アザトース」というタイトルのものがあったという話がある。
 もし完成していたのなら、ラヴクラフトがアザトースをどのような存在だと考えていたのか明示されるか、あるいは重要な手がかりが描写された可能性が高いと思われ、非常に惜しまれている。


クトゥルフですねわかりません

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