15年前に学者批判のメモ 宮台真司さん襲撃事件、容疑者を書類送検
3/9(木) 10:42配信 朝日新聞DIGITAL/yahoo!japanニュース
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東京都立大教授で社会学者の宮台真司さん(64)が昨年11月に切りつけられ重傷を負った事件で、警視庁は9日、容疑者と特定していた無職の男(当時41)=相模原市南区=を殺人未遂容疑で東京地検立川支部に書類送検し、発表した。男は昨年末に死亡しているため手続きとしての送検で、動機の解明には至らないまま、この事件の捜査は事実上終結した。
捜査1課によると、男は昨年11月29日午後4時17分ごろ、東京都八王子市の都立大南大沢キャンパスで、宮台さんの顔や足などを複数回切りつけて殺害しようとした疑いがある。
男が事件の1週間前に現場近くで乗っていた自転車の所有者がこの男と判明したが、男はすでに昨年12月16日に自宅から約300メートル離れた別宅で死亡していた。自殺とみられ、犯人とする人物の映像を同課が公開した4日後だった。
同課は男の自宅から、男が15年前に書いたとみられるメモ帳3冊を押収。そこには男の筆跡で、「大学教師なら人に偉そうに説教することを目的にしたらいけない」「学者が一番上に来てはいけない人種」「戦後の知性主義が日本を破壊した」などの記載があったという。ただ、宮台さんなど特定の人物を名指しするものではなかったといい、同課は動機の解明には至らなかったとしている。