結論に至るまで二つの前提が必要なのでまずそこを理解していただきたい。
1．フィクション作品は読者に最高の快楽を与えようとする。
2．男が共通して持つ最大の欲望は「一番になること・他の誰にも劣らない人間になること」である。
ここら辺はある程度共通認識で通じると思うんだけど疑問があれば説明に応じる。もちろん例外が0だとも言わない。1と2の前提を裏付けるように、王道少年漫画のほぼ全てに『一番になる』という目的が存在している。『海賊王になる』『全国制覇する』『火影になる』その他もろもろ。
この掲示板を見ていてもわかるし、男として生きてきたならわかると思う。では女性向け作品にはこういった傾向があまりないのかというと、女性は少し劣るぐらいが男にちやほやされやすいという悪循環が原因。少女漫画のあるあるパターンに子供っぽい女と運動神経抜群頭脳明晰家柄最高超絶美男子の恋愛が多いのがこれを裏付ける。
1.2よりほぼ全ての王道少年漫画は一番になる快感を与えようとすると言える。

そして王道少年漫画の主人公が天才しかいないのは「一番になる」という必須条件をクリアするため。努力し、成長するのは凡人の特権ではない。当然天才にだってそれはできる（むしろ天才のほうが成長しやすい）。よって凡人というのが一番になるには「誰よりも努力し成長すること」と「天才が誰ひとり努力しないこと」が条件になる。しかし天才が誰ひとり努力しないということはほぼありえない。よって凡人は一番になれない。凡人では王道少年漫画の必須条件をクリアできないので必然的に天才が主人公になる。以上 iPhoneからの投稿なので整理できていないかもしれないが後々補足を入れる。