詭弁論破part 2. ~簡単すぎたらごめん~

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2018-07-25 13:27:39
ID:5VDv9qaI

>その背後を貫く理論的な言及が少なかった。問題が簡単すぎたのだろう。
とあるのだから、>1は著作の背後についても考察するべきと考えていた事になる。


精神科医 P
本書は、30年という長きに渡り、合計1200名以上のノーベル賞受賞者や、ハーバード大学卒業者のみを追跡調査した画期的な研究結果を掲載した待望の新書です。とりわけ注目されるのは、天才的な業績を上げているノーベル賞受賞者や、ハーバード大卒の高所得者の95%以上が幼少期に実践していた5つの行為です。本書を読み9歳までにあなたのお子様にこの5つを毎日実践させてあげることができれば、社会で成功する確率があがることでしょう。

主婦A
高名なP先生が間違っていることは少ないだろうし、優秀な方の95%以上が実践していたことだしすごいわ。うちの子はまだ3歳だし実践させてみようかしら。毎日がんばれば、95%以上の確率で成功するみたいだし。


本問は精神科医Pによる著作物の内容に関するものである。5つの行為は元より、当然にしてそれら行為による効果の考察も本書の内容にあると読み取れる。5つの行為によって社会で成功する確率が上がる、が主張であり、行為による効果の考察が根拠となっている。つまりPは5つの行為によって社会で成功する確率が上がると信じるに足りる根拠を有している事になる。

少なくとも社会で成功する確率が上がると信じていたわけだから、Pの主張に誤りはない。確率が上がると言ってるだけであり95%の確率で成功するとも言っていない。この点に関し、詐術を用いたわけでも詭弁を弄したわけでもない。

主婦Aの言う95%以上の確率で成功するは錯誤である。Pはそのような事は、少なくとも本問では言っていない。よってAに関し、錯誤はあれど詭弁は無い。

よって本問には詭弁と見られる部分は皆無であり、問題として成立しない。QED。

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