絶対は絶対にない

45C◆grFikwy8q6
2018-08-19 09:12:32
ID:gFZW8XDM

プログラミングされた世界においては、プログラマーが創造主であり絶対的な存在となる

「ぷよぷよは、下に隙間があれば落下し、同じ色が4つ繋がると消滅する」とプログラミングされているので

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〇●□□□
〇〇●●●
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このまま〇を落とせば、これは2連鎖する
そうプログラミングされているのだから、絶対に2連鎖するわけだ


しかし
もしここで「カーチャンがドライヤーを使って、2連鎖する前に家のブレーカーを落としてしまったら?」という想定をブチ込んでしまうと
2連鎖しないシチュエーションを示すことが出来てしまう

プログラマー創造主は「プログラミングされた範囲内」における絶対性こそ保証するものの
プログラムの範囲外については、いっさい力を発揮できない

「ゲーム機に内部バッテリー機能があれば、ブレーカーが落ちても2連鎖できるぜ?」という考え方もできるけれど
それはプログラマー創造主が担保する絶対性ではなく、ゲーム機を設計したデザイナー創造主が「この機種は、内部バッテリーにより5時間動くものである」と定めたことにより発生する絶対性だ
そしてその場合も「いつまでゲームしてんの!とカーチャンにゲームを取り上げられたら、2連鎖しない」というシチュエーションを示すことができてしまう

プログラマー創造主やデザイナー創造主は、自分の力が及ぶ範囲で「絶対にこうなる」という法則を作り出すことはできるけれど
家庭内事情をつかさどる「かーちゃん創造主」は、彼らの上位に位置する存在なんだ

より上位の概念を想定することによって、それより下位の領域で起こる「絶対」を陳腐化することができる、というわけだね


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というゲームの話を元に、スケールを広げてみよう
より上位の概念を想定する→それよりさらに上位の概念を想定する・・・を繰り返して「最も上位の存在は何なのか?」を探り当てることさえできれば
その「最上位の創造主」が定めた内容こそが、正真正銘の絶対的絶対となるはずだ

そして、変な話だと思うかもしれないけれど、「より上位の概念」を追いかけるにつれて
話はだんだん「原子や電子などのミクロな世界」に収縮していくんだ
この世界のあらゆる現象、出来事、それらをつかさどっている創造主は「物理法則」に他ならないだろうと、多くの科学者たちは考えている

ビリヤードで球を正面から突けば、まっすぐ正面に向かって転がる・・・
玉を突くポイントが少し右にずれたら、少しだけ左にそれて転がる・・・

これらは一体ナゼ起こるのか?
まず初めにそういう「現象」があって、その後で「それはナゼ?」と理由を求めて探していく
そして「斜めから力が加わった場合、こう動くのでは?」という発見に行きついて、それにモーメントだとかいう名前を付けたりしていく
物理法則というのは「ある現象に対して、それを説明できる(辻褄があう)理屈を発見して当てはめる」という後付け作業で形成されているんだよ

説明書もなしにぷよぷよをプレイしたならば、消滅するぷよを観察して「恐らく4つ繋がれば消えるのでは?」と仮説を立てる流れになるよね、それと同じだ
「こう考えれば全てのことに説明が付く、だからこの考え方はきっと正しいんだ!」という後付けの理論こそが物理法則なんだよ
だから、「こう考えても辻褄は合うよね?」という別の説が発見されることもまれにあって、どちらが正しいのかそのたびに考察し検証されているんだ

そうやって突き詰めて、底の底まで追求した結果たどり着くのが「公理」なんだよ
公理とは「今のところ誰もコレを否定できないので、とりあえずコレを正しいものと定義しましょう」という仮定でしかなく、論理的に証明されていないんだ
つまりは、ただ信仰しているだけなんだよ・・・創造主、神サマと同じだ


そんな物理法則が「世界のあらゆる現象をつかさどっている最上位の創造主」だとすれば
物理法則が定めるところの絶対性なんて、たかが知れていると思うわけです

シュレディンガーの猫やパイロット解釈で調べてみると、物理法則が担保する絶対性がいかに曖昧であるかが分かるはず


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長々と語ったけれど
俺のイメージとしては>>6>>23>>29あたりに強めの説得力を感じました

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