独り言を呟いていこうpart1

265佐藤17号
2018-12-08 08:07:28
ID:K/H6ELKo

時刻は夜中
場面は中層マンションが並び立ったビル群を視野におさめている
そこにはおよそワルガキといった"ナリ"の、四人の中学生くらいの男子が集まっていた

一人は苛立ってそうにガムを噛むリーダーっぽい少年、一人は腕を組んで仏頂面をした坊主頭
一人はどこか気弱で、残る一人が恐らく自分(の視点)

一棟のマンションの四階辺りに誰かがいる

そいつは俺らにとってどうも嫌な奴らしく、ガムを噛む音の合間に舌打ちが聞こえた
刹那、俺の思考に 「あいつは不死身」 という情報が入った
そしてどうやらこの四人はあいつに復讐するために集まったらしいことも分かった

ここでシーンは移り、あいつのいびきが聞こえてきた
本来なら聞こえるはずもないのだが、この音をキッカケに作戦は決行された

誰かがあいつの家のベランダに威力の高い爆弾を投げ入れる
この爆弾はベランダからあいつの寝てるベッドの脇に転がった、壁が透けて中が見えてる俺はそう認識した

ーーー爆発

すかさず入ってきた情報は 『あいつは死んでないこと』 と 『まだいびきが聞こえること』 だった

痺れを切らしたかのように、あいつのいるマンションへと四人は歩き出す
そしてガムを噛んだ少年は気弱な少年に『あいつを殺せ』 と命令した
いつの間にか四人はあいつの部屋のすぐそばまで来ていて何人かは部屋に入っている

瞬間
いつの間にか持ってたマルノコギリの甲高い作動音が唸りを上げた
気弱な少年がマルノコを持っていた
『いくよ』 と呟き、気弱な少年は寝ているあいつの頭にマルノコを押し当てる

あいつの頭の一部が袈裟掛けにスライスされた
赤い脳ミソが見えている
あいつは動かない
首にマルノコを押し当てた
あいつの首が千切れ、辺りは血に塗れる

マルノコが勝手に動き出してあいつの腹辺りに飛び込んだ
グネグネと潜り込むようにして、マルノコはあいつの腹を引き裂きながら体の中に入っていく
反動であいつの手足が跳ねる

表情こそ確認出来ないが四人はそれを見つめ続け、そして俺に段々と恐怖心がわいたところで場面は切り替わる

俺はスーパーにいた

よくある大型スーパーでまもなく閉店時間らしい
たくさんの野菜や果物、魚、菓子パン、日用品などが目につく

そのとき
まるでモニター越しにみるかのような視点で、一人のパートのおばちゃんの動向が見えてきた
客にお礼を言いながら何かしらイソイソと業務をこなしている

(ここからの流れは失念… どこからか混入された毒がどーのこーのなんて話だったような…)

そしてスーパーは閉店時間となる、ということを認識したときにある映像が頭の中に流れ込んできた
商品が積まれている台の下には餓鬼のような醜悪な化け物がうようよ蠢いている、と

奴等のエサは人間の肉だ
逃げなければ食べられてしまうという焦燥にかられ店内を走り回った

台の下からは無数の手が伸びている
捕まれないように跳び跳ねたが、あえなく足首を捕まれてしまった

強い力でひきずられ、台の下に飲み込まれていく感覚と暗くなっていく眼前を最後に俺は目を覚ました

名前:

メール欄:

内容:


文字色

File: