内容は読んでないけど、異常なほどにセンスのないタイトルに素直に脱帽です。
「私と図書館の女性」って...(失笑)
個人的に「XとY」という形式のタイトルは非常に好きです。
それはXとYそれぞれの単語の関連が謎に満ちていることから生じるある種の期待感を持てるからです。
例えば次のようなタイトル。
「絹と明察」
「月と六ペンス」
「菊と刀」
「海と毒薬」
「月と蟹」
「存在と時間」
「他者と死者」
「赤と黒」
「愛と幻想のファシズム」
1分ほど考えて思いついた実際にある本のタイトルを羅列しましたが、これらはいずれもXとYの繋がりが容易に想像できず、内容についても好奇心を刺激されます。
「愛と幻想のファシズム」については毛色が違いますが、言わんとすることはわかってもらえるかと思います。
一方でリモート大先生のご高著のタイトルはといえば「私と図書館の女性」です。
内容丸わかりですね(笑)
「私」がでてきて「図書館の女性」がでてきて、雑多な日常を繰り広げていくのでしょう。
はい終わり。
なんの好奇心も刺激されません。
タイトルの重要な役割は強烈な引きつけにあると思います。
小説であるならば、目に触れた人の好奇心を刺激し興味を抱かせるタイトルでなければいけません。
その点をふまえてリモート先生のタイトルを見るといかに要点を外しているのかが分かるはずです。
「絹と明察」
「月と六ペンス」
「私と図書館の女性」
「菊と刀」
「海と毒薬」
「月と蟹」
「存在と時間」
「他者と死者」
「赤と黒」
「愛と幻想のファシズム」
!!
なんと浮いてるではありませんか!
フロート!フロート!
浮いてるんですよ。
読んでもらえないタイトルとは得てしてそういうものだと思いますね。