スリー「あのエラコフスってヤツァ面倒だな…話がどうにも信じがたい。かといって信じなきゃ暴れる。
あれぁヤク常習犯ってとこだろう…」
ロア「……待てよ…。『皆殺し』にはしたんだよな…魔術師どもを
……だが……考えてもみろ……俺たちが皆殺しにしたと思っていても…
ヤツらは…魔術師なんだ…。俺たちは…
俺たちは都合のいい夢を見せられただけだって…その可能性すら否定出来ねえんだッ!」
スリー「ロアとかいうヤツ、てめぇもか!いい加減にしろよ!ここは狂人収容施設じゃあねえんだぞゴラ!!」
ロア「待て!昂るな!オレが『狂人』に見えるか?」
スリー「見えなきゃ言わねえよこんなこと!」
ロア「だろうな。でも信じろ。オレを信じないのは勝手だが、それで後から文句を言われるのはゴメンだからよぉ」
スリー「てめえさっきから何の話を──」
ルカ「本当にお前は落ち着け
誰かの狂気を測る前に、自分が冷静になれ」
「お断りだ。オレはこんな狂人どもとはもう付き合いきれねえ!ったく!酒で気分晴らしに来たってのによォ!ワケわかんねえ戯れ言垂れてんじゃあねえぜ!やかましい野郎どもめ!」
ルカ「落ち着けって、バカ」
スリー「てめえらまとめてぶち殺してナバシと交換してやらぁこの糞溜めどもがッ!」
ルカ「はぁ…あのなぁ。お前さっきから何をそんなに怒ってる。酒の呑みすぎか?ビッチに金こそがれたか?」
スリー「るっせぇ!」
ルカ「すまないねロアさん。スリーの野郎、ベロンベロンに酔ってやがる。顔が歯槽膿漏の歯茎みてえに真っ赤だ」
ロア「……いや。此方こそ 空気を読めなくてすまない」
スリー「ウガアアアア!!イエギャアアア!たすッ──たふけグェエエエエ!」
ルカ「スリー!」
ルカ「……くそぉ!ワイバーンじゃあねぇか!おいロアさん、二階の野郎叩き起こしてくれェ!大変だ!」
ロア「解った!」
ロア「エラコフス!おい起きろエラコフス!…ああ!目ェ開けろコラ!ワイバーンの爪でその瞼ひん剥かれてェのかァ!?」
エラコフス「……私は森の妖精だ…そしてここはトイレだ……zzz」
ロア「チッ!狂ったまま寝やがって!どーゆう神経してやがんだこのアホタレ!このままワイバーンに食わせてやろうか!」
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ルカ「おう……って!?おいエラコフスを起こせって…」
ロア「星に願っても無理だ!ありゃ死んでも覚めねぇビッグドリーム見てんだ!」