ありかもそのこと聞いたときは信じたくないっておもったしみとめたくないっていう気持ちのほうがつよかった。
大切なひとだったから。ありかにとっていちばん大事なひとだったから。
だけどあいつが幸せそうで、韓国のことばっかだったステメもどんどんかわっていろんな意欲がみえた気がした。
「あいつのためにがんばる」って聞いたときとっさにおもった言葉は「がんばれ」だった。
くやしいとかそんな気持ちよりも先に応援したいって気持ちでいっぱいだった。
あいつのいちばんにはなれないんだからあきらめなきゃわすれなきゃって、そうおもってありかは自分にたくさんたくさん嘘をついてきたけど
初めて素直に前向きになれた気がしたんだ。
ありかのなかではいつの間にかとなりにいるのはありかじゃなくていい。ありかじゃなくても笑っててくれればそれでいい。
こうおもえるようになってた。