独り善がりをやりたいのでこちらに。ダフニスよ、現時点でこの先ずっと孤独のダフニスよ、わたしと一緒ね、わたしはそういう独りぼっちが大好きなの。いいわね、その快活でサッパリとした楽観主義、完全感覚主義者のあなたが、独りを独りと嘆かず、独りを独りと認識せずに、見知らぬ社会に揉まれてゆく姿をわたしは描きたい。ごめんねダフニス。あなたはきっとわたしのような歪んだ創造者を知らないで欲しいの。わたしはあなたを作ったと同時にあなたはわたしの意志で動いている幻であることを信じていないのだから。ああ愚かなわたしを許してね。あなたが好きな珈琲を飲み、朝を迎える様子を、わたしの気まぐれと努力で描かれるかもしれない。あなたが今日の夕飯を買いに、街へ出る様子を、わたしの気まぐれと努力で描かれるかもしれない。だけどね全て希望的観測。わたしには力がないから飽きたら描かないの。描きたいものがすべて描けるわけじゃないの。描くのに必要な情熱は、運と気まぐれで補給される。だからあなたの誕生への情熱は下心もあったけれど、何よりわたしが好きで描いたものなのよ。ごめんねダフニス。気まぐれでまた会いましょう