葉っぱ天国で規制された男の独り言3

795名無しさん
2019-09-03 12:55:30
ID:wP8hrrdw

スラマッパギ(Selamat pagi)とは、マレー語およびインドネシア語で「おはようございます」を意味する挨拶である。


マレー語とその方言から作られたインドネシア語での挨拶には selamat(スラマッ。発音については後述)で始まるものが多い。selamat の意味は「平和な」で、その語源はアラビア語で「平安」を意味する سلام (salām, サラーム。ちなみにインドネシアは世界一イスラム教徒の多い国)である。その後ろに「朝」を意味する pagi(パギ)をつけると、 "Selamat pagi." (スラマッ・パギ)、つまり「平和な朝(が貴方にありますように) → おはようございます」となるわけだ。同様に selamat を使った挨拶には以下のようなものがある。

selamat + pagi (朝(午前中)) → "Selamat pagi."
スラマッ・パギ 「おはようございます」
(マレー) selamat + tengahari (昼(午後0~2時ごろ)) → "Selamat tengahari."
スラマッ・トゥンガハリ 「こんにちは」
(ネシア) selamat + siang (昼) → "Selamat siang."
スラマッ・スィアン 「こんにちは」
(マレー) selamat + petang (夕方(午後2時ごろ~日没まで)) → "Selamat petang."
スラマッ・プタン 「こんにちは」
(ネシア) selamat + sore (夕方) → "Selamat sore."
スラマッ・ソレ 「こんにちは」
selamat + malam (夜(日没以降)) → "Selamat malam."
スラマッ・マラム 「こんばんは」
selamat + datang (来る) → "Selamat datang."
スラマッ・ダタン 「ようこそ、いらっしゃいませ」
selamat + tinggal (暮らす) → "Selamat tinggal."
スラマッ・ティンガル 「どうかお達者で、いってきます」(長期間出掛ける人が留まる人に対して)
selamat + jalan (道) → "Selamat jalan."
スラマッ・ヂャラン 「道中気を付けて、いってらっしゃい」(留まる人が長期間出かける人に対して)
selamat + tidur (眠る) →  "Selamat tidur."
スラマッ・ティドゥル 「おやすみなさい」
スラマッの付いたこれらの表現はイスラム教の影響によるきちんとした言い回しで、特に別れの挨拶はスペイン語の "Hasta la vista."と同様にしばらく会えない場合やもう会えそうにない場合に使われるような表現である。そこでごく親しい間柄での日常的な出会いでは "Sudah makan?" "Sudah." (スダァ・マカン? スダァ)「ちゃんとご飯食べた?(makan)」「とっくに(sudah)食べたよ」式の挨拶が普通に使われる。また別れの挨拶は、例えば "Jumpa lagi." (ヂュンパ・ラギ)「出逢い(jumpa)再び(lagi) → じゃあまたね」や "Sampai jumpa." (サンパイ・ヂュンパ)「出逢い(jumpa)まで(sampai) → また後で」、 "Sampai bertemu lagi." (サンパイ・ブルトゥムゥ・ラギ)「また(lagi)会う(bertemu)まで(sampai) → また会おう」などと言えばよい(※これらの表現は中国語の「吃饭了吗?」「吃了.(你呢?)」や「再见!」等と全く同じ発想なのが面白い)。


マレー語およびインドネシア語の "e" は多くの場合、日本語の標準語の「ウ」に近い曖昧母音(唇を尖らせて窄めたりはしない)を表し、selamat の "se" も「ス」に近い音になる。"la" は英語と同様に舌先を上歯茎にしっかりつけて「ラ」。"mat" 「マッ」はタ行子音に続く時の「ッ」で、上歯茎の裏側に舌先を付けてそこで息を止める内破音なので、次の「パ」につられて map と発音しないようにしよう。

"pa" は勢いよく息が出ないようやさしく「パ」と言うとそれらしくなる。pagi の "gi" は「ギ」と読めばよいが、鼻に抜ける鼻濁音 [ŋ](英語の "-ing" の "ng" の音)にならないように注意する(なお標準語でも外来語のガ行は基本的に鼻濁音にはしないルールになっている)。逆に petang や siang や datang の ng はしっかりと鼻濁音の子音(あるいはカ行子音に続く時の「ン」)で発音すれば良い。

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