現世(といってもループしている歴史の1つにすぎませんが、しかしこの小説では政子と義経にとって他の可能性では代替出来ない決定的な出来事だったのです)で離別することとなった政子と義経。彼らの魂は、ループの合間に、亜空間で我々が俗に「地獄」と呼んでいる場所へと飛ばされます。飛ばされたのは、衆合地獄の「刀葉林(とうようりん)」と呼ばれる場所でした。