「はい」
「では、ここに来れば誰でもできるのか?」
「いえ、違います」
「ほう、詳しく聞こう」
「あの、まず三島さん。貴方は、なぜそんなに冷静なんですか?」
「なぜか?ふむ、なぜか……。そうだな、なんでだろうな」
「いや、わかってないんですか?」
「そうだな。わからない。……あぁ、あとな、嬢。敬語はいい。年上の男と話すときは、多少なりとも気を使うものなんだ。だから、もっと楽にしていいぞ」
「そう。わかった」
「うん。それでいい。で、質問の答えだが、簡単なことだ。俺は、もうこの世の住人じゃない。つまり、死んでいる。怖いものがない。だから冷静なんだ」
「いや、でも……」
「まあ、そんなことはどうでもいい。とりあえず、ここへ来たらパイズリしてくれるっていうのは本当か?」
「そんなわけないだろ」