みんなでリレー小説しようぜ 2

135せりな@あ°(あにまる)◆K96Jk4jthA
2016-12-05 17:26:59
ID:6Nu2eOK2

ひゅん、と軽い音をたててアポピスが杖を振るう。
大地が割れ、割れ目から禍々しいオーラが噴出した。オリヴィエは後ろに飛んでそれを避けると、周囲に炎を纏わせる。

オーラが形を変えて、巨大な蛇になりオリヴィエを襲った。

「くっ…」

炎が蛇にぶつかるが、蛇はまたオーラになると炎を避けた。
オリヴィエは地面の形をドーム状に変えて蛇を閉じ込める。一時的なものだ。

「チッ…アポピス。俺はお前を殺さない」
「……何故だ?」
「逆に聞くぞ。お前は何故死にたい?」

アポピスは、杖を剣の形に変え、それをオリヴィエへ向けた。

「…3000もの昔、私は太陽神ラーと戦った。そして、私は負けたのだ。
私は夜の力をラーに明け渡した後、ラーの剣で自害した…私はそこで終わる運命だったのだ。
…そして現世、この世にラーがいない時点で私に生きる意味は無い。この世界を滅ぼす気も無い」

アポピスは長い髪をたなびかせてオリヴィエは走る。オリヴィエは咄嗟にそれを避けたが、金色の剣はすぐ目と鼻の先まで迫っている。

「操られている私に自害することは許されていない。オリヴィエ、太陽の化身よ。私を殺すのだ。でなければ、この魔界も人間界も滅びることとるであろう」

闇色の目が、オリヴィエの琥珀色の目をすっと見た。

「なら教えてくれ。お前達の首謀者は誰だ」
「……それを教えることは、許可されていない」

ひゅん、と、アポピスが剣を振るった。

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