「さあみんな!集まるネ!」
突如、近くの塀や物陰から3人飛び出してきた。
「渾沌(こんとん)!」
「饕餮(とうてつ)!」
「檮杌(とうこつ)…!」
「そしてリーダーの窮奇!4人揃って…」
「「「「四凶特選隊!!」」」」
ひゅう、と冷たい風が吹いた。
「今のって…」
「ギ〇ュー特選隊だな」
「お前いつの間にドラ〇ンボール読んだんだ!てかアレ何なのあれ。意味不明だし1人足りないし」
バッチリポーズを決めた4人は、それぞれ動き出す。
動物の仮面を付けているようだ。百均とかに売ってそうな、子供受けするような動物の仮面。窮奇は虎の仮面を付けると、バッと翼を広げた。
「1人足りないっていうツッコミは聞き飽きたアルヨ。故郷に変わっておしおきヨ!」
「セーラー〇ーンか…」
「だからいつの間に見たんだお前は!!」
アポピスが剣を杖に変えて降る。
黒いオーラが噴出し、蛇の形になった。
「アイエエエ!?ヘビ!?ヘビナンデ!?」
「ちょ、饕餮!落ち着くアル!」
「コレが落ち着けるかああ!!てかお前の中国キャラなんなのウザイ!」
「唐突!饕餮なだけに…プッ」
「笑ってるのはお前だけだ」
「…何だろうこれ」
「私にもさっぱりだ」
アポピスが呆れたように溜息を吐いた。