「…ふっ、ふふふっ」オリヴィエは窓の外を眺めて笑っていた。歩とは既に感覚を共有している。歩が恥ずかしがっていることも、目の前の少女がどんな顔をしているかも、全て分かっていた。そしてオリヴィエはそれを愉快に感じていた。「…む、」今、嫌な音がした。「先生。体調が悪くなったので保健室へ出向いてくる」「えっ?」メガネをかけた女性の先生が呆然とする中、オリヴィエは屋上へと向かう。これまでの敵とは違うものが来そうだ。