みんなでリレー小説しようぜ 2

42ポップコーンお兄さん@副長◆9Kg3jnYYfs
2016-12-03 11:14:31
ID:nLGJ18QI

「クク···いつまで耐えていられるかしらねぇ」

奴の攻撃は容赦なく続く。

激痛に耐えながら、奴の動きを観察する。

(攻撃を繰り出す前に、一瞬動きが止まるようだな···)

俺に向かって蛇を飛ばす直前、僅かだが奴の動きが止まっている。

(ここを攻めるか···)

「うむ。隙を見つけたようだな。あとはその瞬間に光を放つだけだ」

「だけど、どうやって光を出すんだよ。お前火と地の能力しか使えないんだろ?」

「愚問だな。忘れたのか?俺は「その気になれば太陽も焼き尽くせる」」

「?」

「俺が出す炎の光で充分事足りるだろう」

「あ、あぁ、そうだな」

何故そういう理屈になるのかイマイチ良く分からなかったが、どうやら大丈夫らしい。

「さぁ、行け、アユム」

「ああ、分かったよ」

もう一度、奴の動きを見る。

「さぁ!!次でトドメを刺してあげるわぁ」

奴が最後の攻撃を繰り出そうとする。

···動きが止まった。

「今だ!!アユム!!」

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」

今残る体力で出せる最大の炎を、奴へ掲げる。

それが出す光は、奴に十分なダメージを与えたようだ。

「グアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

奴が断末魔をあげ、まっ逆さまに落ちていく。

俺の脚の拘束も解けた。

「さぁ、今のうちに彼女を奪還しろ」

「へっ?あ、あぁ、そうか」

攻撃に夢中で、すっかり彼女の存在を忘れていた。

空中へと投げ出されていた彼女を抱き抱え、屋上に着地する。

「ふぅ···とりあえず第一ミッションクリアだな」

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