「メデューサ!!最早お前に勝機は無い!!橘さんを置いて大人しく手を退け!!」
奴に向かって、思い付く限りの最大の挑発を込めて叫ぶ。
「グ···でも、でもあたしは負けない····死にたくないいいいいいいいいいいいい!!!」
奴が狂ったような叫び声をあげながら俺の方に向かって走ってくる。
「散々橘さんを苦しめたんだ···お前には醜い死に様が相応しいよ」
左手にも炎の剣を纏わせ、奴の両腕めがけて勢いよく振りおろす。
「グアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
奴がけたたましい断末魔をあげる。
黒い血が飛び散る。
「何故···何故貴様らはあたしを殺すんだあああああああああああ!!!」
「トドメだ、アユム」
「あぁ、終わりだ」
右腕に大きな炎を纏わせる。
「嫌だぁ!!死にたくないいいいいいいいいいいいいいい!!」
「終わりだ、メデューサ」
奴の顔面に渾身の火拳を叩き込んだ。
グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
大きな断末魔が響いた後、奴の身体は音をたてて崩れ落ちた。
戦いは終わった。