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172吹雪◆CjYZN4Yscs
2018-07-28 18:49:13
ID:AHsWwCeE(sage)

100:スミレ◆aw hoge:2018/07/25(水) 02:00
帰りの車は、もう遅いので一人ひとり送ってくれるらしい。


「あんなトコで歌うんか、明後日が楽しみやな……」

「ほんとだね……」

見学だけだったにもかかわらず、まやはすごく興奮しているようだった。
クーラーが効いてるのに、車の中は熱気に包まれている。


「今度はお遊びで登るんじゃなくて、アイドルとして立つんやな……」

「まや……どういうこと?」

お遊びで登る……まるで、登ったことがあるみたいな言い方。
なつきちゃんが聞くと、まやは上を向きながら言った。


「デパートの屋上で……あのステージにな……」

「え……!?」


まやの言葉で、私はとあることを思い出した。



―――それは、私がいつも感じている空気。
その人に見とれてしまうような……
一緒にいて、すごく心地が良い……

「まや……そ……れ……」

思い出した途端、意識が重くなって、遠くなっていく……。




「ん?はるな……寝てもうた」


その後私が目を覚ましたのは、自分の部屋のベッドの上だった。

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