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5吹雪◆b3lQN4Q8gI
2018-07-20 23:33:07
ID:9Rjd1DOI(sage)

2018/06/24(日) 10:26
「……実を言うと、まだ見つかっていないのだ」

「え」

見つかってない……?用紙にも、もうひとりと会うって書いてたのに。
大丈夫かなぁ。


「し、心配するな。今現在急ピッチで、うちのプロデューサーが探しに行っている」

「ここの、プロデューサー?」


そうだ。アイドルになるなら、プロデューサーとかマネージャーが居るはず。
よく考えたら、事務所に来てからそれっぽい人と会ってない。どんな人なんだろう?


「―――俺のことだよ」

「えっ?」

後ろからの声に振り向くと、スーツを着た男の人が立っていた。
顔には、かなりの量の汗がついている。


「ここのプロデューサー……大和だ。これから、よろしく頼む」

「やまとさん……。美咲春菜です、よろしくお願いします!」


やまとと名乗ったプロデューサーさんは、体格がスラッとしていて
何だか顔もかっこいい。 この人のほうがアイドルなんじゃないかって思うくらい。


「大和君……成果は?」

「ああ、そのことなんだが……」


そう言うと大和さんは、自分の後ろに向けて手首を回し、手招きみたいなことをする。


「え……」

誰か居るのかな、と思ってたら……
私と、同い年くらいの女の子が現れた。


「紹介しよう。君とユニットを組む……」

「……たかぎなつき」

大和さんが言い終わる前に、なつきという女の子は自分から自己紹介をした。


「私、美咲春菜!よろしくね、たかぎさん」

「……」

「あれ……?」


たかぎさんは、私に返事をすることなく別の方向を向いていた。
私、無視されてる……?これからユニットを組む人なのにな


「ふう……ようやく揃ったな。では、春菜君には説明しておいたがもう一度、ここの事務所の方針を教えておこう」


>因みに合作です。

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