ウエストに手を当てられた瞬間、ピクリと身体が反応した。
大西は紗代の肩口に唇を当ててそのまま首筋まで移動してきた。
湿った唇が耳たぶを挟み、滑った舌が耳の穴に入り込んできた。
耳の穴を尖った舌先が、ほじくり回し、クチュクチュと粘着質な音がしている。
「ううう……」
たび重なる大西の調教に紗代の身体は鋭く反応するようになってしまっていた。
「どうした、もう感じているのか」
それは調教と呼べるものなのかも分からなかったが、大西がそう口にしたので紗代もそう認識していた。
「今日はどうされたいんだ? バイブか、電マがいいかな、ふふふっ」
(ああっ、何でこんなことに……)
紗代はこんなことになったいきさつを思い返していた。