海月の仄かに香る汚れを知らない密壺に、みちっ、と人参のペニスが飲み込まれていく。
「あああああ……っ!」
口にはめ込まれた猿ぐつわから、海月の悲鳴と唾液が滴り落ちる。
「おや、海月。感じてるの?それともこの状況が悔しいの?」
人参は、笑っていた。
もうすぐこの女も絶頂に達する。
そうすれば、やっと、そうすればやっと、この女が俺のものになる。
あの海月が。人畜無害で純朴で常に微笑みを携えた、あの海月が。苦痛に顔を歪ませながら。
やっと、俺のものになる。
海月という女をこれほどに憎み、愛していた自分に気付き、人参は自嘲気味に口の端を引きつらせながら笑っていたのだった。
コンクリートだけが視界を埋める無機質な部屋の中で
肉棒と密壺の弾ける音と、新世界のわっふる、わっふる、の掛け声だけが聞こえていた。