割り切れるか割り切れないかはどうでもいい。
その現実逃避に端を発する概念が現実に存在するかどうかというのが話の主旨だ。
もちろん、たまたま存在することはある。
例えば成功確率1%の手術を前に「自分は助かる」と信じるのも一種の現実逃避だが、それでも助かることはある。助かるという未来が現実に存在したのだ。
しかし死後の世界はどうだろうか。人間にのみ第二の世界を認めるのはあまりにも不自然だろう。
>脳の仕組みから来るもの
という表現は的を得ている。
もともとイデア界に存在していたものがわざわざ人間を選んで人間の脳を介して現実界にあらしめた?
それより「人間の脳が勝手に作った錯覚」だとシンプルに考える方が自然だろう。そうすれば存在するかどうかも分からないものを考える必要はない。