考えてみれば、一人の(もしくは数人の)作者が小説を書き、読者は一方的にそれを享受するだけ、という形は、近世や近代に特有の限定的な創作モデルだったのかもしれません。歴史的には、読者が創作に参加する期間の方が長いのではないでしょうか。