実在の人物をこんな風に描写してしまって、いいんでしょうか?
川平慈英「いいんです!」
いや、アンタには聞いてないよ…
ちなみに、作者の素直氏は5ちゃんねる「初心者の質問板」の煽り師であり、「煽り合って精神を鍛えるスレ」の常連である。
虚構と真実の関係性についてしばし考えさせられた。
第四話は“絶対零度〜未解決事件特命捜査〜”という「実在」のドラマを見ているうちに、「虚構」であるはずのドラマの登場人物(爆弾魔)に「実在」の世界からそれを見ていた「私」が殺される、という話である。ただし、明らかに一人称視点で描かれているこの話には、どこにも「私」や「俺」などという言葉は出てこない。にもかかわらず、話はリアルタイムで進行する一人称視点で描写される。この仕掛けが「実在」の世界と爆殺された後の「死後」の世界との奇妙で不条理な連続性を読者に“かすかに”意識させるのに役立っているのだ。
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画面の向こう側にいる犯人が私の方を向いていた。
薄ら笑いを浮かべ、爆発のカウントダウンをしようとしていた。
カウントダウン開始。ーーーー5
「いきなりなんだ」
ーーーーーーーーーー4
「ドッキリか?テレビの演出?ははは」
ーーーーーーー3
「ちょっと怖いぞ。なんちゃって」
ーーーー2
キョロキョロ
ーー1
ごくり
ー
「あ?何もないじゃん。いやそりゃそうだよな!!!」
瞬間、目の前は光に包まれ、2度と目は覚めなかった。